前回の続き。
当社刊・司会:渋谷陽一・編集:私による、内田樹×高橋源一郎「沈む日本を愛せますか?」
に、ついてです。
この本は、2009年春から2010年秋までのSIGHTで行った対談6本、
プラス語り下ろしの「総括対談」1本の、7本の対談を収録しています。
テーマは、毎回、その時々の政局。
1回目は、麻生自民党政権の末期であり、
「もういよいよ自民党政権終わるだろうな」という時期でした。
で、最後の「総括対談」は、民主党菅政権が誕生した直後。
って、じゃあ、結構前の話じゃん。
そういう、いわば時事放談みたいなテキストって、その時にリアルタイムで
読むからおもしろいんであって、時間が経ってから読んでも。と思われるかもしれない。
しかし。おもしろいのだ。
で、現にこうして好評を博しているし、日々いっぱい注文いただいているということは、
そのおもしろさがちゃんと届いている、ということだとも思う。
なんでおもしろいのか。
話のとっかかりは、その時々のトピックについてなんだけど、トータルでは、
どれも必ず「これまでの日本について」「これからの日本について」という、1年半前でも、
半年前でも、今現在においても、重要でリアルなテーマについて、語られているからです。
50年以上続いた自民党政権が終わり、民主党が政権を獲った、ということ。
日本は今、「一時的な不景気」に陥っているわけではない、ということ。
それがどういうことかというと、日本において、いや近代資本主義社会において 、
「歴史上初めて体験する時代」を、我々は迎えようとしている、ということであること。
というようなことが、読むと、ほんとによくわかります。
プラス、私の場合、以下のようなことも、わかりました。
・なんで「自民党って何だったの?」ときかれても、うまく答えられないのか。
・なんで今、新聞や週刊誌を読むとイライラするのか。
・なんでここ数年、テレビのニュースやワイドショーで、何か起きるたびに、
なんでもかんでも道行く人にマイクを向けてコメントを拾うようになったのか。
・で、なんで、それを見るたびにすんげえ腹が立つのか。
というような。
本腰入れて書き始めたら、全然止まらなくなってしまった。
まだまだ書きたいことはあるが、いったん終わります。
また続き書こう。
あ、あと、この「沈む日本を愛せますか?」、たとえば
就職試験とか、大学の推薦受験で面接があるとか、
そういう時にも、とても使えると思う。
「日本は、今こういう時代を迎えていますよね。その中で我々は――」みたいな
話をする時に、大変に有効な内容だと思います。
ただし、試験官がこの本を読んでいて、「それ、内田さんと高橋さんの受け売りだよね」
と言われた場合の責任は、持ちません。
「沈む日本を愛せますか?」、詳しくはこちら。
http://ro69.jp/product/book/detail/43479