ユニコーン『Z』全曲解説 その1

ユニコーン『Z』全曲解説 その1

ユニコーンのニューアルバム『Z』、無事本日リリースになりました!

2年ちょっと前の、前作『シャンブル』の時は、業界用の先行試聴会に行って、
「その場で聴きながら書いて勝手に全曲レビュー」
というのをやったのですが、今回は特にそういうのが
なかったし、じゃあきっちり発売日から「勝手に全曲レビュー」しよう、
と、この日を待っていたのでした。
ではいきます。

1.頼みたいぜ
作詞・作曲:奥田民生。
過去の曲でいうと「金銀パールベイビー」的な……あれは
阿部Bの曲ですが、じゃあ「スターな男」的な……
あれも歌詞は阿部Bか、じゃあえーと、「ハヴァナイスデー」的な、
つまり、チャック・ベリーとかそういうような、オールド・スタイルな
ロックンロールをそのまんまやっている曲です。
アルバムを重厚な感じで始めたくない、軽々しく、チャラくスタートしたい、
という意志が見えます。先行シングル「デジタルスープ」で始まったりすると、
なんか意味深でシリアスになるでしょ。そうしたくないのです、という感じ。
ただ、OTのソロにもこういうオールドスタイル・ロックンロール調な曲、
あるけど、それらとはやっぱり違う感触。
演奏してる人が違うのであたりまえ、というのはあるが、曲の書かれ方
そのものも、ソロの時よりも、なんというか、いい感じでチャラい気がします。
なお、クレジットを見ると、ドラム、川西さんとOTと
ディレクターのマイケルさん、3人がかりで叩いたようです。
歌詞は、井上陽水直伝・OT流「語呂合わせと韻踏みと勢いでズラズラ書いていく、
でもあとで見るとなんかちゃんと意味をなしている」パターンのやつ。
すみません、「××のパターンのやつやあ!」というWエンジンの
ギャグ、私、好きなので、書いてみたのですが、
最後に「やあ!」をつける勇気が、どうしても出ませんでした。

1曲目からこんなに長く書いてしまっては、
2曲目以降もおんなじくらい書かなきゃバランス悪いじゃないか。
と、途方に暮れつつ次回に続く。
バランス悪くなっても許してください。
公式SNSアカウントをフォローする
フォローする