コラボレーションミニアルバム『吉澤嘉代子とうつくしい人たち』を引っさげてのツアー、追加公演。
いつも物語仕立ての演出の中で歌う彼女だが、今回の設定は「ひとりカラオケを楽しむOL」。
シチュエーションのチョイスがまず吉澤嘉代子らしくて秀逸だ。
ただ、今日はゲストのザ・プーチンズも物語の登場人物として活躍していたこともあいまって、
いつものどこか聖域的な「ひとり」の空気感が壊れて、彼女の素顔がこぼれ落ちてくるようだった。
後半の楽曲メインで魅せるパートのMCもなんだかアットホームで、客席とステージの距離感が近く思えた。
このツアー、各所で違うゲストを迎えていたから演出面でも演奏面でもMCでも、全般的に鍛えられた部分もあったのだと思う。
物語の世界観にとらわれず、もっと自分を出してもいいんだ、と思えているような節のある、きらきらした自然な笑顔が印象的な、いいライブだった。(塚原)
吉澤嘉代子のツアー追加公演を観た
2016.11.19 01:02