ここ横浜アリーナは、RADのメンバーが知り合い、結成のきっかけにもなった場所だけに、
野田洋次郎も桑原彰も武田祐介も、
「ただいま」と何度も口にした。
その特別な場所で鳴らされる、最新アルバム『人間開花』の曲。
深い悲しみが降りかかっても、音楽を鳴らすことをやめなかったRADWIMPSが生み出した、生きるエネルギーに満ちた全解放の楽曲たち。
それを今こうやって、たくさんの「あなた」とともに共有する喜びに溢れたライブだった。
野田洋次郎は今も変わらず、世界を愛し、世界に傷ついているが、
でも、「俺、世界でたったひとりかもって思ってたけど、ひとりじゃないと思えてきた」
と12000人に向かって感謝の気持ちを明かす光景は、
約12年間、一切嘘をつかずに、真摯に誠実に音楽に向き合ってきた時間があるからこそだ。
「俺ら3人は、智史も入れて4人は、ずっとここで音楽を作ってます」とも野田洋次郎は口にした。
まだまだツアーは続く。(小松)