感覚ピエロはとてもおもしろいバンドだ。
存在として極めて貴重なのである。
一般にロックとはカウンター精神、反抗、怒りなどと言われるけれど、本質はそうではない。
ただ既存の価値観や枠組みを鵜呑みにせず、自由に、好きに、自分の可能性に自分で挑んでいたら勝手に時代が変わっていた。
それが本来の姿なのだと思う。
そして感覚ピエロは、そのあるべき姿をほとんど天然で体現してしまっている。
インターネットでいくらでも音源を聴けるのであれば無料でダウンロードリンクを配布する。
自主レーベルを会社として運営し、メジャーレコード会社に所属するのではなく提携する。
音楽性もジャンルに縛られずカッコいいと思うものを追求する。
この度リリースされる1stフルアルバム『色色人色』は、そんな彼らの信念が詰め込まれているし、それを証明することができたのは、アルバムという形態だったからだと思う。
今回メンバー全員に話を訊き、彼らの音楽が持つ可能性を解き明かすことができたんじゃないかと思う。
個人的には最近の取材で一番笑ったし、一番深い話ができた。
2月28日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』4月号ではアルバムの核心を、rockinon.comでは全曲解説を語ってもらったので、ぜひ合わせてチェックして下さい。(秋摩竜太郎)
感覚ピエロに全員インタビュー! 1stアルバムを語り尽くす
2018.02.27 17:36