BE:FIRSTが“Mainstream”のその先で届けたかったもの――最新曲“Glorious”の歌声に宿る7人の生き様に痺れる

『Glorious』配信中
デビュー当初から緻密に丁寧に時間をかけて築き上げてきたBE:FIRST像を自ら打ち砕き、より盤石に、より柔軟に、より鋭角に描き直したのが9月にリリースされた4thシングル『Mainstream』だ。
表題曲“Mainstream”が照らし出したその道筋には、恐らく当事者である彼らにしか見えていなかった一筋の光が差し込んでいて、いまやその光は日本中のリスナーを包み込もうとしている。

そんなまばゆい光に包まれているさなか、新たに放たれた楽曲“Glorious”は第102回全国高校サッカー選手権大会応援歌として書き下ろされたもの。先日行われたデビュー2周年記念のYouTube生配信でも披露され、その歌唱映像も現在公開されている。
そして昨日、リリックビデオが公開された。


応援歌だから当然と言えば当然かもしれないが、明らかにこの楽曲は「歌」が、「言葉」が持つエネルギーをいちばんに伝えようとしている。
“Mainstream”は歌もダンスも彼らが世界へと挑んだ最上級のパフォーマンスであることに間違いないが、この“Glorious”でも彼らが表現していることは変わらない。彼らは単に歌って踊るグループではない。その生き様で「想い」を届けるアーティストだ。

今作では作詞にLEOが、作曲にはMANATOとサッカー経験者のJUNONが参加していて、間違いなく彼ら7人が“Mainstream”で切り開いた道の先を歩いていることが、歌詞とサウンド双方からひしひしと伝わってくる。

人は誰しも光に向かって突き進んでいるとき、振り返ると影がさしていて、その影を我々は容易に振り払ってしまう。しかしその影こそが明日の自分と今の自分を繋ぐ証であり、過去の自分と今の自分との絆なのだ。
《あと少しが遠くても 足跡の数を誇ろう》というフレーズは、彼ら7人がBE:FIRSTになる前に歩んできた道のりも、BE:FIRSTとして刻んできた軌跡もまるっと肯定して今に繋げるためのエールとなり、《今日を奇跡》にするための魔法の言葉となる。そしてその歌声には、彼らの生き様がしっかりと刻まれている。

“Mainstream”で打ち破った殻の外で彼らが見せる世界は、一体どこまで広がり続けるのか。今の彼らを真正面から捉えるには、我々もしっかり前に進まなければならない。(橋本創)


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