爆音でかき鳴らされる音、ボーカル・ヤマトパンクスの叫びにも似た絶唱。それに呼応するようにもみくちゃになるフロア。PK shampooのライブは激しくてぶっ飛んでいて、でも時折神聖さを感じるような、不思議な感覚に陥る。
「あんまり死ぬことを考えるなよ」とヤマトは言った。そんなこと考える間も与えないほど、最初から最後までトップギアの熱量で約1時間半を駆け抜けていった。
ヤマトもまた、音楽に救われ、音楽によって命を繋いできた一人なのだ。そんなヤマトが作った生々しい歌は、楽しくない日々を生きる人の心を惹きつけ、我を忘れるほどに熱狂させる。
決してわかりやすい希望や明るい未来を提示したりはしないけど、それでも、今日会場に訪れた人の命が確実に引き延ばされたと思う、そんな夜だった。(有本早季)
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PK shampooのライブが、今日も誰かの折れそうな心を支えている
2024.02.11 22:30