矢野顕子、2 万字インタビュー

矢野顕子、2 万字インタビュー

JAPAN1月30日発売号にて、矢野顕子の2万字インタヴューを敢行! 昨年、さとがえるコンサートで来日中の彼女に既に取材を行いました。初めてピアノを買ってもらったときの微笑ましいエピソード、そして小学校から、いや幼稚園から既に矢野さんは矢野さんだったこともわかった。お楽しみに。

そして、2月10日にリリースされるニュー・アルバム『音楽堂』が、またもやとても素晴らしい作品。Tボーン・バーネットプロデュースの前作『akiko』のロックな感じとはまた違った、ピアノ弾き語りによる静かで張り詰めた凄まじい緊張感が漲っている。
くるりの“グッドモーニング”や“春風”、上原ひろみ“Green Tea Farm”といった過去の共演者らの楽曲やWEEZERの“Say It Ain't So”も収録。
ロック・イン・ジャパン・フェス等でもやったエルレガーデンの“右手”は、何度聴いても感情の波がぶわっ!と沸き起こる。
ムーンライダーズの“犬の帰宅”、岡林信康“嘆きの淵にある時も”は、しみじみとぐっとくる。 新曲もまた素晴らしい。
糸井重里の詞とのコラボレーションが素晴らしい“へびの泣く夜”。これからも矢野さんのライヴで長く歌い続けられそうな深淵で優しい名曲。
そしてライヴでは既に歌われている“きよしちゃん”。忌野清志郎さんに向けた、絶対に矢野さんにしか歌えない歌だ。
 今作は、92年の『SUPER FOLK SONG』以来4作目となるピアノ弾き語りシリーズでもある。名エンジニアの吉野金次が矢野顕子の弾き語りを一発録りするという企画なのだが、実は今作を計画中の06年に吉野氏が脳溢血で倒れられ、矢野さんは細野晴臣氏に呼びかけ、大貫妙子、友部正人、佐野元春、ゆずらとともにチャリティコンサートを実施した。そしてリハビリ医師からも無謀だと言われるほどの熱心さで、吉野氏のエンジニアへの復帰をバックアップし続けた。去年3月のすみだトリフォニーホールの演奏をインターネットでホールと吉野氏の自宅をつなぎ、吉野家でミックスを実行。iTunesStoreのみで販売するという実験を行なっていた。そんな3年間を経て完成した、吉野金次復帰作。とにかく絶対に聴いてほしいアルバムです。(井上)
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