昨日発売されたTHE YELLOW MONKEY『COMPLETE SICKS』、オリコンデイリーチャート1位。
デモトラックやDVD、ブックレットがついた豪華版とはいえ8400円の高額商品だ。 トリビュート盤やTV特番など、内容は当然ながら、数字的にもとても好評だったという。もちろん現在発売中のJAPANも。イエローモンキーというバンドのパワーは、相変わらず破格なのだった。
『COMPLETE SICKS』、音がバッキバキにクリアで立体的な最新型のサウンドになっていてすごい迫力だが、デモトラック集の生々しさがまたカッコいい。 まだ歌詞がのっていない“RAINBOW MAN”や“I CAN BE SHIT,MAMA”など、メロディと音の響きにあわせた適当な歌(作者本人は昔、はなもげら語とか言っていたが)で歌われていて、それが完成された日本語に変換される過程がかなり面白い。こういう裸の状態を今出せるという時点で、メンバーがイエロモンキーを相対化した証明でもあるだろう。 今月号のJAPANのインタヴューでも、それがとてもよく伝わってくる。「聞きたかった言葉が聞けた」という声をたくさんいただいて嬉しかった。
個人的にも知りたい人に知りたいことを伝える、というジャーナリズムの原則を深く思い出させてもらった。
あと1週間で出る2010年一発目のJAPANもかなり気合が入っていて型破りな号になりつつあるが、書店にあるうちにぜひ今月号も読んでほしい。(井上)