昨日は『ワンピース』映画の話でしたが今日は『ドラえもん』映画の話。
『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』の主題歌であるバンプ・オブ・チキンの新曲“友達の唄”のオンエアが開始されていますが、この曲、僕が6歳のとき(29年前!)のドラえもん映画体験と見事にリンクする。
今回の映画は1986年のドラえもん映画のリメイクですが、僕の個人的に最も強烈なドラえもん映画体験は1981年の『のび太の宇宙開拓史』(これも2009年にリメイクされてます)。
のび太の部屋とドラえもんがやってきた未来の世界を繋いでいるのは、のび太の机の引き出しですが、この映画ではのび太の部屋の畳をはがした向こう側が超空間の入り口になって銀河系の遥か遠くの小宇宙の星の少年たちの宇宙船と繋がります。
そのラストシーン、異星の少年たちとの別れの時、徐々に超空間の入り口が閉じていって二度とその友達と会えなくなっていくシーンがものすごく切ないのです。
そして、あとで畳を開くとネズミが出てくるというギャグもまた切なかったりして。
年齢が違うので、たぶんバンプのメンバーにとってのドラえもん体験はこの映画ではないのだと思いますが、この“友達の唄”の歌詞、メロディ、サウンド、そして藤原の歌声の無限の広がりと切なさに、あの6歳の時の記憶が鮮明に蘇ってきました。
別に大人になって何度も見返した映画とかじゃないのに、それって凄い。
今、ドラえもんの映画を観る子供たちも、もしかしたらこの曲と共にドラえもんの物語が持つ根源的な切なさを感じ取るのだろうか。(古河)