クアトロで行われた、昨日の「HOWL / OWL TOUR
"FINAL-ONEMAN"」。dipが奏でる鋭いギターロックに最初から最後まで唸らされた、最高のライヴだった。
3人というシンプルな編成なのに、貫録のある音の厚さにも圧倒されたけど、ヤマジカズヒデのギターと、佐藤研二の弦が切れそうなぐらい激しいチェロが融合して引き起こしたダイナミズム。ピックアップを間違えたらしくてやり直した場面での、「聴いたら絶対こっちのほうがいいよ」というヤマジのひと言からも感じられた、確信を持ったかっこよさ。生粋のロックバンドの姿を思う存分見せつけてくれた。
≪泥沼から足は這い出した≫という“Howl”の冒頭の歌詞を、曲を始める時に口にしたときは「あっ俺だけか」なんて言ってもいたが、ユーモアすら垣間見れる余裕ある姿、そして一瞬一瞬の音を楽しんでいる姿は、約4年の歳月をかけてdipというバンドを見つめ直し、2枚組アルバムの大作を作り上げた充実感があってこそのものだろう。
そんな様子は、MVにも表れていると思う。板尾創路をヴォーカルに迎えた架空のバンドの演奏を捉えた “Hasty”、快作です!(石井)
%http://youtu.be/RZKdwj1mY9w%