猛スピードで次のフェーズに向かって疾走している彼女。今日もまた、新曲が登場。
劣等感に苛まれながらも、その泥縄ぶりから這い上がる姿を
逞しきアイデンティティとして歌えてしまう作風は
着実に彼女にしか見えない風景を表す手段になっている。
タイトなナンバーを、ニコリともせずに歌い切るスタイルも
慣れ合いを拒否する頑なさがあっていい。
冒頭、幕があがるやいきなりタンゴのリズムでハープ・ソロが始まった時には
何事?と一瞬焦りましたが、そんなフェイントを噛ませてくるくらい
今の彼女は、次なる閃きに溢れている。