セックス・ピストルズのラスト・ライブ動画(78年)がフルセット(57分10秒)で観れます♪

セックス・ピストルズのラスト・ライブ動画(78年)がフルセット(57分10秒)で観れます♪

★1978年1月14日、
災難続きの初USツアーの最終日となった@サンフランシスコ(元ヒッピー文化のメッカ)、ウィンターランドで行なわれたライブのフルセット動画(57分10秒)がこれ。

https://faroutmagazine.co.uk/sex-pistols-final-performance-1978/

ステージに現れた途端「Welcome to London!!!」とヤケクソ口調で吐き捨て、ライブ後にジョニー・ロットンが吐いたあまりにも有名なあの一言「騙されたって、感じたことあるかい?」を知っている方々も多いかと思いますが、

若き日のライドン先生がこの捨て台詞を吐くに至るまでの状況を書くと、

当時のセックス・ピストルズにとってはこれが「初のUSツアー」だったのに、マネージャー、マルコム・マクラーレンが「新しいトレンド」に寛容で客受けが良さそうなNYやLAの日程をあえて避け、古典的モラル全開&ピューリタン的価値観が主流の米南部のバイブル・ベルト都市(そんな土地で”俺は反キリスト”なんて歌詞を歌うバンドのライブをするなんて自殺行為!)を集中的に廻るクレイジー!なツアー日程を組んだことで、ライブはどこに行ってもさんざんな反応&初USツアーは大失敗に終わる。
バンド内の険悪なムードもさらに悪化する一方で(当時のマルコムはメンバー中でライドン先生にだけ小遣いも渡さない&ツアー中のホテルの部屋も予約しない等の意地悪をよくしていたらしい)、メンタルが弱いシドのドラッグ依存もエスカレートする一方。

形骸化した当時のパンクそのものにもつくづく愛想が尽き果てていたライドン先生はこのライブが終わった後、
もうこれ以上やってられるか!!!ということで知り合いから借金をしてまで飛行機代をかき集めて一人で英国に帰還。
以後何年もメンバー達との音信を断っていた。

パンクという自身の思春期を賭けた壮大な夢がこんな終わり方をするなんて、
誰よりもライドン先生自身が信じられなかったんじゃないか?、、、。
この動画、何度見ても泣ける、、、。
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