ウクライナのバンドによるザ・クラッシュの”ロンドン・コーリング”のカバーが秀逸すぎる!
2022.04.20 11:00
★ロシア軍のウクライナ侵攻が始まってから一ヶ月以上、戦況は激化する一方。
4月上旬に露軍が撤退した首都キーウ(キエフ)近郊のブチャ等、複数の町で民間人の痛ましい虐殺遺体が多数発見され、
国連人権理事会をはじめ世界中が現ロシア政権を激しく糾弾しているのは皆さんもご存知だと思いますが、
そんなウクライナの人々を少しでも助けたい!と
スティングやベル・アンド・セバスチャン、
ピンク・フロイドやU2など多くの著名アーティストが支援チャリティ音源を続々リリース。
そんな中、
最近の英国人の心を最も掴んだのがこの音源(弱者の味方をしたがる”判官びいき”な国民性は日本人と似ているかも)。
↓
★ウクライナのバンドBetonによるザ・クラッシュの名曲”ロンドン・コーリング”の最新カバー”キーウ(キエフ)・コーリング”。
↓
「キーウ(キエフ)・コーリング/少年少女達よ、(露軍の侵略に対する)中立の立場から脱しよう/キーウは立ち上がり/侵攻に抗っている」
「フェイクなプーチンマニアは敗北した/モスクワ政府が何を言っているか知ってるだろ/すべてが嘘だ」
曲名を見ても分かるように、このカバーは歌詞を「現在のウクライナの状況」に書き換えた最新バージョン。
現在のウクライナの状況を巡る「西側諸国 Vs 新露諸国世論の混乱」+現ロシア政権の「情報かく乱作戦」を実に鋭く突いていると同時に、
権力を悪用する独裁者/強者と戦う「弱者/庶民のストラグル」を常に支持し、
多くの社会活動を続けてきたザ・クラッシュのパンク精神を見事に受け継いでいる。
「ただのカバーと呼ぶのは憚るほどの名バージョン!」
「ジョー・ストラマーも天国で喜んでいるだろう」
「この音源には今もジョーのスピリットが生きている!」
など英パンク・ファンからの大絶賛コメントも続々。
жこのカバー音源は、ザ・クラッシュの存命メンバー3人の快諾&許可を得た後、
ロシア軍の空爆が続くキエフのスタジオで3月17日~18日に録音され、
プロデュースはジョー・ストラマーとのコラボで有名なダニー・セイバーが手がけている。
жMVはバンドの家族や友達が「ウクライナ現地で実際に撮影した映像」を使用。
★バンド自身も現在は「他のウクライナのバンド達と同じように,
楽器を銃に持ち替えて、祖国を守るために戦闘に参加している」らしく、
彼らのストラグルを支援する
「Free Ukraine Resistance Movement」のための資金集めも行っています。
↓
https://www.freeukraine.org.ua/donate
ロッキング・オン最新号は4/7発売です。ご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。【予約購入できます】