miwaのインタヴューはなぜ面白いのか? 取材後記的な文章

miwaのインタヴューはなぜ面白いのか? 取材後記的な文章

現在発売中のJAPAN、おかげさまで色々なリアクションが届いています。
ありがとうございます。
今月は僕もたくさんインタヴューをして、たくさん原稿を書いたので、とても嬉しいです。

今回のmiwaのインタヴューはこういうテーマでやりました。
まだ未読の方にもぜひ読んでほしいです。

いきなりですが、miwaは話が上手です。
自分が話すべきことをきちんとわかっていて、それを簡潔に伝えることも上手なので、結果的に内容の濃いテキストになります。
今回のテキストもそういうものになっていると思います。

でも、同時にmiwaのインタヴューはすごく難しい。
なぜか。
それは、miwaの音楽のキモが、「できるだけmiwa個人のものではない音楽」を作ることにあるから、だと僕は思っています。
miwa自身の言葉で言うなら、「自分の色というより、みんなの色になるといいなと思う」ということになります。

そして実際に「みんなの色」を描くことができるのは、miwaの本当にすごいところですし、それは超ポップなことであるとも思います。
みんな知っている通り、そのポップさこそ、miwaの最大のすごさです。

だから、ただ単にmiwa自身が「今何を思っているのか」を聞くだけではインタヴューの芯の部分がぶっとくならないのです。
miwaを見つめるmiwa、というメタな捉え方が大切なのだと思います。
感覚としては、「miwaが考えている『みんな』の中にいる自分は今、miwaに何を歌ってほしいと思っていますか?」と聞いていく感じです。

そして、miwaはそんな難しい質問に、想像の余地を残したイメージと具体的な言葉を交えながら、しっかりと答え続けてくれます。
今回のテーマは大上段に構えた大きなものでしたが、miwaは長時間のインタヴューにじっくりと答え続けてくれました。

非常に手応えのあるテキストになりました。
ぜひ読んでもらいたいです。

”希望の環(WA)”はそんなmwaのすごさが作った素晴らしい曲だと思います。
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