感動しっぱなしだった。
デビュー当時の映像をバックに、今の最新楽曲"これから"を歌う場面があった。
それは、菅野よう子に見出され、歌を歌い始めた15歳の坂本真綾を、今35歳になった坂本真綾がやさしく抱きしめるような、説明のつかないほどの、とてもあたたかい時間だった。
本当に頑張ってきた人にしかできない、素敵な表情をしていて、それに見入っていたら、つい泣くのを忘れてしまった。
嘘みたいにパーフェクトな時間で、今振り返ってしみじみと感動している。
ひとつひとつの出会いに一生懸命向き合うこと。
後悔しないこと。
坂本真綾はそれだけを考えてきたと語っていた。
それは当たり前のことと言えば当たり前のことだが、その先にはこんな夢の時間がある。
夢の時間はその当たり前のことの先にしかない。そう教えられたような気がする。
みんな明日からまた頑張ろうと思ったんじゃないか。
とても坂本真綾らしい、まっすぐでカッコいいライヴだった。
真綾さん、20周年おめでとうございます。