Mr.Children、日産スタジアム。雨に打たれながら、桜井和寿は「楽しいなあ」と笑った

Mr.Children、日産スタジアム。雨に打たれながら、桜井和寿は「楽しいなあ」と笑った
新旧の名曲が素晴らしいライティングと映像演出により、たまらなくドラマチックに披露されていく3時間以上。
それはもう、どの曲もイントロが始まり桜井の声が耳に飛び込んできた瞬間に歓声が上がるわけだが、とにもかくにも『REFLECTION』の楽曲の愛され方が印象的だった。
このアルバムの曲にはメロディの美しさも、様々な憂鬱と戦う意志も、何があってもひとりひとりの生を肯定するんだというパワーもあるが、4人は怒りに突き動かされているわけでも、希望に満ち満ちているわけでもない。
ただ、日々のすべてを受け入れて、一歩一歩進めばいいんだ、と歌っている。

そして、その静かに力強い佇まいがミスチルのこれまでのすべての名曲に新たな息吹を与えている。
それがこのツアーのもっとも素敵なところだと、僕は思っている。

そんな『REFLECTION』のメッセージに応え、土砂降りの雨の中、6万9000人が一体になり沸き起こる合唱は本当に感動的だった。
桜井はびしょ濡れになり、髪から水滴を滴らせながら、ずっと楽しくて仕方ないように見えた。

誤解を恐れずに言えば、ミスチルはこんなライヴがやりたくて、『REFLECTION』というアルバムを作ったんだろうな、そう思った。

本当に、素晴らしいライヴだった。
小栁大輔の「にこにこちゅーんず」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする