メタル、憂い、哀しみという究極の、それこそ言語を超えるほどの共通概念の完全勝利。
そんなことをライブの間、ずっと考えていた。
赤と黒の世界観、メタルレジスタンスというひとつの物語に貫かれた明解な空間のあり方。
すべてが、実は極めて開かれたもので、この徹底された世界の中では誰もが同じように感動し、心をひとつにすることができる。
究極の感情移入装置としてのBABYMETAL、その真髄をあらためて見せられた思いがする。
だが、すべての要素に先立つ「最強の共通概念」、それはやはり他ならぬ3人の有り様だろう。
その向こう見ずで掛値ない、あまりにひたむきな3人のあり方だろう。
55000人の期待と希望を受け止め続けるあの3人の姿に感動を覚えないわけがないだろう。
そして特にSU-METALのただひたすらに前を見据えて、まっすぐな視線で歌われるあの歌。
あの歌が持つ凄まじいセンチメントのパワーは今日もあまりに鮮烈だった。
どこまでも美しいエンターテインメントで、ただ素晴らしいものを見た、と言うのが精一杯だ。
これが正直な思いです。
BABYMETALの東京ドーム、土砂降りの2日目を観た
2016.09.20 20:58