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    神様、僕は気づいてしまったの初ライブをサマソニで観た

    神様、僕は気づいてしまったの初ライブをサマソニで観た
    紗幕の透過光越しに矢継ぎ早に放たれて行く人間関係の摩擦を巡る言葉、自意識と無意識の狭間を彷徨う神経質なメロディ。
    チューンナップされたBPMと何かを振り切るように疾駆するシャープなギターカッティング。

    何を取っても、「今」、この「都会」で聴くことでリアリティが何倍にもなっていくロックだ。
    歌うこと、歌詞に刻んでいることは世俗に生きる自分の「不確かさ」だが、それをリスナーに迷わず突き刺していくことの確信において、これほど強い意思を持ったバンドには何度も出会えないだろう。

    何しろ初ライブだったのだが、堂々たるものだった。
    確かなスキルと演奏の勘所が似た4人がそれぞれの得意なプレイを誠実に重ね合わせている印象だった。
    やるべきこと・やりたいこと・バンドをやる理由、が完璧に重なったバンドのパフォーマンスはいつの時代も強いものだ。

    素晴らしいライブだった。
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