Superfly、1年8ヶ月ぶりのライブをオペラシティで観た

Superfly、1年8ヶ月ぶりのライブをオペラシティで観た
越智志帆は歌に選ばれた人だ。
彼女の場合、そんな言い方をしても少しも大げさではないと思うが、それと同じくらい、強く歌を選んで生きてきた人なのだということを実感させられるライブだった。

1年8ヶ月ぶりのライブだった。
インタビュー映像でも本人が話していたが、歌を歌い始めて以来、これほどの長い間、歌を歌わなかったことはなかっただろう。
その1年8ヶ月に感じていたこと、心をあったものをひとつひとつ表現するように、そして、ひとひらずつ空に浮かべていくように、彼女は大切に歌を歌っていった。
一曲ごとに歌が取り戻されていく、というか、一曲ごとに志帆が音楽に包まれ同化していくような感覚があった。
少しずつ、草木が生い茂って、森になっていくところを見ているようだった。
再生という言葉を使っていいのかわからないが、これが、人が生き、再生していくことの素晴らしさなのだなと思った。

フルオーケストラのアレンジも最高。
何より、生まれ変わった曲たちを楽しそうに歌っていく志帆の姿がまた最高だった。

これからのSuperflyはより大きく優しくしなやかな歌を歌っていってくれるのだろう。
その確かな手ごたえを感じた。
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