以前予告編をご紹介した『The Theory of Everything』。スティーヴン・ホーキング博士を描いた作品だが、アメリカでようやく公開となった。
実はすでに9月に開催されたトロント映画祭で観ていたんだけど、これが期待通りの内容だった。何しろ、ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインの演技がやっぱり素敵すぎて目が釘付けだったから。
これまでも『マリリン7日間の恋』(2011年)でミッシェル・ウィリアムズ演じるマリリン・モンローに恋する第三助監督を演じ、また『レ・ミゼラブル』(2012年)では、マリウス・ポンメルシーを演じ、それぞれ、まだ脇役ながらもすでに輝きのある演技でファンを魅了してきた彼。
今作でとうとう主役を演じたんだけど、顔がかわいいだけじゃなく、その演技に心を奪われる瞬間が連続だった!
物語は、ホーキング博士の偉業というよりは、夫婦愛を中心に描かれていて、妻役を演じたフェリシティ・ジョーンズもこの作品でとうとう大ブレイク間違いないしという素晴らしい演技を見せている。なので、エディのみならず、キュートな主役のふたりに注目という作品なのだ。
レビューによっては、ホーキング博士偉業についてもう少し描くべきだという声もあるんだけど、人間物語としては、多くの人に気に入られるような作品なので、すでにアカデミー賞候補間違いなし、という声も多くきかれる。
映画を観たホーキング博士自身は、観終わった後に目から涙があふれていて、付き添いの看護士さんが涙をふきとったそうだ。
http://variety.com/2014/film/news/toronto-the-theory-of-everything-made-stephen-hawking-cry-1201300436/
監督を務めたのは、ドキュメンタリー『マン・オン・ワイヤー』でオスカーを獲得しているジェームズ・マーシュ。
ちなみに、ホーキング博士と言えば、2004年にBBCが放送した”Hawking”で、ベネディクト・カンバーバッチもホーキング博士を演じている。彼とレッドメインは古くからの友人だが、レッドメイン曰く「真似してしまったら怖いから、敢えて彼にはアドバイスを求めたなかった(笑)」とのこと。
しかし、撮影中に偶然カンバーバッチも通っていた学校でのシーンがあり、ふと見ると、学校の劇場の入り口に何かを賞を獲ったカンバーバッチの名前が刻まれていたそう。すでにホーキングの衣装を着ていたレッドメインは、その名前と一緒に自分の写真を撮ったということ。
http://www.vh1.com/celebrity/2014-11-04/benedict-cumberbatch-eddie-redmayne-the-theory-of-everything/
予告編はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=hpHwdcKDRfI
カンバーバッチのみならず、レッドメインも。ここ数年の兆候とは言え、今年注目のハリウッド作には、イギリス人男優の活躍がとりわけ目立つ。