Dr. Dreが契約した、レディオヘッド好きな「今のサウンドを定義する新人」アンダーソン・パークに注目
2016.05.30 11:48
ローリング・ストーン誌が最新号で「今のサウンドを定義する注目の新人」のひとりに選んでいるアンダーソン・パーク。
http://www.rollingstone.com/music/pictures/10-new-artists-defining-the-sound-of-now-20160525/anderson-paak-20160524
最新のTVライヴ映像がアップされた。こちら。
http://www.nbc.com/the-tonight-show/video/anderson-paak-and-the-free-nationals-ft-ti-come-down/3042016
今年のSxSWでアルバム以上にライヴが良いと批評家も絶賛していたアーティストだ。SxSWのライヴ映像はこちらにアップされている。
ローリング・ストーン誌の記事によると、レディオヘッドを聴いたのが音楽に興味を持ち始めたきっかけのひとつだったという。ヒップホップは絶対にやりたくなくて、それ以外の何か、オルタナなパンク・ロック的な何かを作りたいと思ったのだそう。かと言って、過去に誰かがやったようなことはやりたくなかったと。結果、フランク・オーシャンにも通じる現在のネオ・ソウルの流れにいるアーティストのひとりになったと言えると思う。私も4月30日にDCで行われたフェスでライヴを観たんだけど、その時分かったのは、最初にレディオヘッドに影響を受けたからか、幅広いジャンルを器用に行き来できる優れた耳を持っているということだった。自分でドラムを叩きながら歌う場面もあったし、ディアンジェロ的な強烈なファンク・サウンドも、ディスコ的な曲もあった。
こちら“Drug”の映像。
こちら自分でドラムを叩いている“Am I Wrong”。
実は彼、Dr. Dreの最新作『コンプトン』で大健闘。まだ彼自身はアルバム1枚しかないという新人でありながらも、『コンプトン』の半分ほどに起用され、Dr. Dreのマネージメントが彼と契約した。Jay-Zにも曲を作っているし、フライング・ロータスや、今注目のKaytranadaともコラボしている。最新作の『MALIBU』は高評価だ。レディへに始まってDr. Dreに辿り着くというだけでも面白いと思う。