レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロは、ザックに新プロジェクトについて話してなかったそう
2016.06.01 11:35
なるほど〜。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがカウントダウンを始めた時に、誰もがレイジが復活する!と思ったと思うが、実際はProphets of Rageという“スーパー・グループ”が結成されたという知らせだった。こちら。
http://ro69.jp/news/detail/143324
もちろん素晴らしいグループなので興奮することは間違いないが、レイジ・ファンとしては、肝心のザック・デ・ラ・ロッチャは??と思ったはずだ。
ローリング・ストーン誌が掲載したインタヴューによると、トム・モレロはProphets of Rageについて、ザックには話してなかったというのだ。
http://www.rollingstone.com/music/news/prophets-of-rage-inside-new-ratm-public-enemy-cypress-hill-supergroup-20160531
以下ザックについて語っている部分抜粋。
●ザックはどうしているんですか?
トム・モレロ「ザックとはProphetsについても、レイジについても話してないんだ。でもティミーとブラッドは話しているから、彼らに聞いたほうがいいと思うよ」
ブラッド・ウィルク「最近はザックとは話してないけど、彼は今アルバムを作っているところなんだ。俺は彼のことが大好きだし、尊敬している。それ以外の何ものでもない。だから何事も順調で、作っているはずのアルバムが上手くいけばいいと思っているんだ」
ティム・コマーフォード「俺はザックと話したよ。彼はこの企画について応援してくれた。良かったと思っているんだ。俺達は家族なんだし、お互いサポートし合っているから。だから俺は彼がやることはすべてサポートするし、彼も同じだ。誰もザックの代わりはできないし、俺達もそんなことしようと思ったわけじゃない。彼はものすごく特異なアーティストでありショーマンだと思うから。今回俺達が一緒にバンドをやるのはザックが尊敬してきた人達、彼のアイドルだった人達、彼をインスパイアした人達だ。だから彼らと一緒にバンドをやって、一体どんなことになるのか見てみたいんだ。だけど最終的には曲がすべてだと思う。この曲が今必要なんだよ。マジで。だからマジでクールなことになると思う」
という。
ファンの皆さんならご存知のように、「ザックが今アルバムを作っている」という部分……ザックは“今”じゃなくて、ずーーーーーーーっとアルバムを作っているだろうということ。過去には作ったものがレイジに似すぎていたので捨ててしまった、ということもあるくらいだから……。私なんかはレイジで出してくれれば良かったのに!!!と思うわけだけど。もちろん忘れちゃいけないワン・デイ・アズ・ア・ライオンという素晴らしいバンドと作品もあって、レイジの音を違う角度からアプローチしたりもしていたけど。なぜか続けなかった。たぶん彼の思っていたほどのものにならなかったのかも。
ザックとしてはレイジとは違うことがしたくて、だからそれを出して満足できない限り、1、2度ならまだしも、今またレイジに戻ってライヴをするのは嫌だったのかも……残念すぎる!!!! 個人的にはティムが言っていることに同意で、レイジの曲は必要な時に演奏されると、それがどんな時でも、そのままで機能してしまう。それは彼らがそういう風に機能するように、曲を有能なマシーンとして作ったから当然なわけで。だからザックにも出て来て欲しかったというのがひとつ。
それと、(ジャック・ホワイトのマディソン・スクエア・ガーデン公演の前座として)ラン・ザ・ジュエルズがパフォーマンスした際にザックが出演し、ステージに登場した時のあのキレまくりのパフォーマンスに感動してしまった! これもティムが言っている通りで、ザックのショーマンとしての姿。彼は2万人とかの前でステージに立つために生まれてきたような才能の持ち主なのだと思う。ステージに属する人、それをもっと活かして欲しい!!という勝手な願いがある。
本人としては、そんな簡単じゃないんだよ、と言いたいだろうというのはよく分かる。だから、ブラッドが言うように、本当に作っているだろうアルバムの成功を祈るばかり!! もう長年祈ってるけどね。ラン・ザ・ジュエルズとの活動が良い刺激になってくれたらと思う。
こちら、チャックDが最近ツイートしていたレイジの2010年ライヴ映像。"Bulls of Parade”。ザックかっこいい〜。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=0W6WZK3AfKE