イリノイの州知事Bruce Raunerとミーティングし、シカゴ市の公立学校の予算2億1500万ドルを確保できていないことに抗議をしたチャンス・ザ・ラッパー。満足のいく返事がもらえなかったということで、州知事に「しっかり仕事しろ!」と訴えた後、今週の月曜日に、自ら基金を設立すると発表した。
http://ro69.jp/blog/nakamura/157328
チャンスは、その基金“Support Chicago Public Schools”にまず100万ドルを寄付し、さらに1万ドルをその記者会見を行った小学校Westscott Elementary Schoolに寄付した。
その記者会見で、企業にも寄付してくれるように訴え、企業からの寄付が10万ドル集まったら、そのうちの1万ドルを学校に寄付すると発表した。
そして今日「良いニュースが聞きたい?」とツイートした後、1万ドルを受け取るシカゴの公立学校9校の名前を次々にツイートした。
THE FOLLOWING CHICAGO PUBLIC SCHOOLS WILL BE RECIEVING A CHECK FROM @SocialWorks_Chi For $10,000...
— Lil Chano From 79th (@chancetherapper) 2017年3月9日
さらに、自ら学校に小切手を届けに行く映像を公開していた。
9万ドルが学校に寄付されたということは、企業から集まった寄付は90万ドルはあったということになる。
2億1500万ドルにはまだまだ足りないが、人々の目の前で何かを形にしていくチャンスは、リアルなヒーローだと思う。さらに、予算を確保できていない州知事へのプレッシャーにもなる。
チャンスが州知事とミーティングができたのは、州知事が彼に「グラミー賞受賞おめでとう」とツイートしたことがきっかけだったらしい。すごい行動力だ。
余談だが、チャンスは全米ツアーでVIPチケットを発売している。250ドル出すとチャンスに会えて一緒に写真が撮れるのだが、75ドル出すとじゃんけんができるという変わった企画が用意されている。TV番組で言っていたのだが、どうやらじゃんけんが強いらしい(笑)。