続けて映画ネタ。
これは少し前、公開されてすぐ行った2本。
個人的に『ミルク』は、『スラムドッグ・ミリオネア』と並ぶ今年の今のところのベスト。む、『レスラー』も入れたい。
あ、『ウォーリー』と、『ダーク・ナイト』も入れたい。
うっ、『アイアンマン』も……もっとある決められないです、やっぱり。
『ミルク』は期待をどんなに高くして行ってもそれを絶対に上回る完成度。政治をテーマにしているけど、ガス・ヴァン・サントの最もパーソナルな作品とも言え、しかしちょうどカリフォルニアでゲイの結婚について問題になっている時でもあり、時代にもばっちりはまってしまっている。
ショーン・ペンがもちろんずば抜けているのだけどアンサンブル・キャストがまたヴァン・サント映画ならでは。
特に、ジェームス・フランコが素晴らしい。
彼は夏のストーナー・コメディ映画『パイナップル・エクスプレス』でも特筆に価する素晴らしくチャーミングな演技を見せていて今年は、ジェームス・フランコの当たり年でもある。
私が力説するまでもないが、ミッキー・ロークとショーン・ペンはアカデミー賞主演男優賞ノミネーションは当確。
そして、女優で言えば、メリル・ストリープ。
彼女がいかに素晴らしいかここで改めて書くまでもないが、しかし彼女くらいになるとその才能を常に発揮できる場があるとも限らないのだ。
この作品ではそれが、ありったけぶちまけられている。
特に、演技派と言えば、現在の俳優の中でも上位に入るだろうフィリップ・シーモア・ホフマンと演技の一騎打ちをするシーンがあるのだけどそこで彼がどんなに食いついても、メリルが常にその上でPSHをねじ伏せるのだ。それが鬼のように怖い!(笑)。
しかも、それでいてなぜか笑える。恐ろしい。嵐を呼ぶ演技です。
この3人の演技、心に残って中々離れません。
というわけで、以前ケイト・ウィンスレットを紹介した際にオスカーの主演女優賞予想をしたのですが(誰も覚えてないと思いますが)とりあえず、ゴールデン・グローブのノミネーションでは全部当たっていました。
つまり今のところ下馬評通りということです。