http://www.rollingstone.com/music/news/roger-waters-criticizes-whining-thom-yorke-over-israel-gig-w492586
映像はこちら。
https://www.facebook.com/BDSNationalCommittee/videos/1621084234603097/
ロジャー・ウォーターズは、この中で、ボイコットするのではなくて、実際に国に行って話し合うを持つ努力をするべきだと言う人に対して、「ノー、行くべきではない。警戒線から監視するべきだ」と語っている。その理由として、ウォーターズは、実際話し合いを持とうとしてイスラエルに行ったことがあるが、「イスラエルを訪れているロック・ミュージシャン」から、「イスラエルの政策に意見のある人物」になった途端に、イスラエルの人達の反応が一瞬で変わったのを何度も経験しているからだと語っている。
「彼らと政策に関して会話を持とうとした瞬間に、僕はまるで気が狂っている人のように見なされた」「僕が彼らに難しいことを問いかけてる人物であると分かった瞬間に、僕らの目の前に鉄の壁が降りて来るのを何度も経験しているんだ」。
だから「僕らの仲間であるレディオヘッドのように、話し合いを持ちたいと思っている人達には、もっと勉強してもらいたいと思う。トム・ヨークが泣き言を言っているのは知ってる(笑)。みんなが、彼は何が起きているのか分かっていない人のように扱い、彼が侮辱されたように感じる、と言ってね(笑)。でも、トム、侮辱されたなんて思うべきじゃないんだ。なぜなら、本当に何が起きているのか知っているなら、絶対にケン・ローチと話し合いをしたと思うから。彼は、君と話し合いをしたいと何度もお願いしたよね。それに、僕だって!トム、僕だって君に何度もお願いしたじゃないか。君にEメールを何度も送った。お願いだから、話し合いをして欲しいと頼んだ。ブライアン・イーノだって、君にお願いした。でも、君は僕ら全員を無視したんだ。僕らの誰とも話し合いをしてくれなかった。そういう風に孤立してしまうのは、誰の立場から見ても、状況の改善にはならない。
きっと君達は結局イスラエルでライブをするのだと思う。だから、もし行ったら、行ってミュージシャン達とお話することで、何ができたのか、どのような変化をもたらすことができたのか、を知らせる手紙を書いてくれたら嬉しい。うん、もうこれ以上は言わないでおくよ」
ちなみに、ロジャー・ウォーターズの言うトムの「泣き言」というのは、ローリング・ストーン誌にトムがこの抗議に初めて答えたインタビューのこと。
http://www.rollingstone.com/music/news/thom-yorke-breaks-silence-on-israel-controversy-w485142
トムはこの中で、「僕らがこれまで長い間活動してきたのを見て、僕らが尊敬していたようなアーティストから僕らがモラルのある決断を自分達でできないとみなされるには、『マジで』動揺してしまう。僕らを見下しているし、彼らにそんなことを言う権利があると思っているだけでも、本当に『驚き』だよ。まったく」と語っている。
さらに、ロジャー・ウォーターズの最新作のプロデュースをレディオヘッドの長年のプロデューサーでもあるナイジェル・ゴドリッチが行っていることから、「これが、僕とナイジェルとの関係性にどう影響するのか、考えてもみて欲しい」とも言っている。「僕たちは生涯の親友なのに、まるで、僕はダメだ、とでも言ってるみたいじゃないか。マジかよ?」。
これに対してナイジェルが答えている。
「僕は、文化的なボイコットは支持していない。それがポジティブなことだとはまったく思えないから」「それに、ある意味トムとロジャーは、似た者同士なんだ。この件に関しては、意見が合わないだけで、でも、ふたりはまだ一度も会ったことがないわけだし。思うに、トムは、ジョニーをすごく守っているんだと思う。それは完全に理解できる。ただ、僕はこのせいで、トムとロジャーの間で板挟みになってしまったわけじゃないよ。だって、そんなことになったら最悪じゃないか。ふたりの間に入るなんてゴメンだよ。絶対に!」
論争の最中、マイケル・スタイプが日曜日にインスタグラムで、レディオヘッドの決断を支援するとポストしている。
「僕は、レディオヘッドのライブをするという決断を支持する。今後も論議が続き、占領が終わり、平和をもたらすことを願う。心を込めて。マイケル・スタイプ」
注目の中、7月19日のライブが行われる。さて、どんな内容になるのだろうか……。