デヴィッド・バーン VS NYタイムス

デヴィッド・バーン VS NYタイムス

長いです。すいません。

デヴィッド・バーンのNYライヴが
最高だった。
ラジオシティ(8000人)×2日間完売!
チケットは125ドルー40ドルで。
音も良い会場だし、一番安い席を買ったら一番後ろの席だった(笑)。
しかし、それでも何の問題もなく楽しめる最高のエンターテイメントとなっていた。
なにしろ、ダンサーがオフィスのイスみたいなのに座ってクルクル。
バーンも一緒にクルクル。
最後にはチュチュで登場。
デヴィッド・バーンもだ。
これはなんだか白鳥の湖みたいだなあと思った瞬間になんと、
マジで白鳥の湖のようにダンサーが30人くらいでてきて
しかし、一列に並んでロケッツをした。会場大喝采。何しろ、ラジオシティは
毎年クリスマスにロケッツをすることで有名な場所だから。
というわけで、日本ですでにライヴも行っているので
蛇足……のようなお話。

途中ダンサーが能のような動きをするなあと
思ったので、調べてみると、あれは、バーン曰く、
日本映画の『茶の味』と『ナイスの森』に影響されたのだと
言う。両方ともあり得ないような素晴らしいダンス・シーンがあるのだそう……
すいません、観ていないのですが、そうですか?
それと、去年行われたスフィアン・スティーヴンスのBAMでのライヴ。
それはさすがに観ましたが、映像と音楽に合わせて、フラフープする人達が
登場するのです。それにも影響されたそう。なるほど。
ダンサーなのか友達なのかわからないところと、DIY感覚が似ています。

全員が白い衣装を着ていることについては
「バンドによっては、全員が同じ衣装を着ると
まるでバンドひとりひとりの個性が失われると
思っている人達が多いようだけど、そんな彼らが着ている服って
結局は、“アート・ロック”、“メタル・ロック”のユニフォームだからね」。
「白は実用的だし(ライティングにとって)、意味がある。この音楽は
スピリチュアルと言えると思うし、白って天国に行った時着る服だからね」と。

というわけで、翌日のライヴにはチケット売り切れていたけど
何としてでも観たほうがいいと、思い付く限りの友達に電話したくらいだったのだが……。
なんとNYタイムスで酷評が……。上がった気持ちが一気にしょぼーんと
なってしまうような酷い書き方だった。
昔はかっこ良かったのに、
チュチュ?
キュートになってどうする、くらいの……がーーーん(涙)。

しかし、さっそく、デヴィッド・バーンがウェブサイトで反撃した!
「CからNYタイムスにレビューが載ったけど読まないようと
言われた」と始まる。
Cとは彼女であるシンディ・シャーマンのことだ。
めちゃくちゃかっこいいのである。キュートじゃなく。
彼はレビューを読んでいないそうだが、こう書いている。
「ジョン・パレレス(NYタイムスのライター)は、
“BUSH OF GHOSTS”が好きなようで
その当時にノスタルジアを抱いているようだ。
それは、みんなも知ってる通り、音楽スノッブがよくやる
その当時を知っていて、あの頃は良かったのにと書くあれだ。
しかし、言わせてもらえばそのライターは、
80年代“BUSH OF GHOSTS” が発売した時、
そのアルバムを、ローリングストーンで“文化的帝国主義”
とまるで犯罪人のように位置付けたのだ。
おかげで、その後も様々なレビューで引用されただけでなく、
インタビューする度にそれについて聞かれるようになった。
それには相当頭に来たし、何年にもわたって続いたので、さすがに傷付いた。

だから、それを例にするならば、
このライターは、このライヴが一体何を意味するのか
きっと30年後に気付くのだろう」
と。
アハハ〜、
と人事のように笑えない内容ではあるが……(汗)、
ただの観客としては
しょぼーんとなった心はもう一度膨らんだのでした。
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