アメリカの夏フェスの中で、延期もキャンセルも発表されていなかった唯一にして最大と言える、シカゴ開催のロラパルーザの中止が今日正式に発表された。7月30日から8月2日まで行なわれる予定だった。
キャンセルについては、「今年もグラントパークでロラパルーザを開催したかったが、計画通りには進められないことが分かった。ファンとアーティスト、パートナー、スタッフ、コミュニティの健康と安全を我々の中では常に最優先事項としてきたためだ」としている。
ただし、来年の30周年を盛大に祝う準備にはすでに取りかかっているということ。
また、ロラパルーザが開催される予定だった7月30日から8月2日までのスケジュールを空けておいて欲しいと書いている。毎年開催されるこの夏フェスを記念して、バーチャルイベントを行なうというのだ。このバーチャルイベントでは、現在では各国で行なわれるようになったフェスの映像が紹介される他、1990年代以降の未発表映像なども配信されるということ。
どのような内容が配信されることになるのかは、来月に発表される。
私もロラパルーザには何度も行っているけど、やはり2010年のアーケイド・ファイアのヘッドライナーが素晴らしかったのでそれが観られたら嬉しい。すでに配信されたライブ映像は、フー・ファイターズ、ザ・ストロークスなどがある。また、アークティック・モンキーズ、グリーン・デイ、エミネム、ミューズ、ダーティ・プロジェクターズ、MGMTなどなど書き出したらきりがない素晴らしいライブをいくつも観ている。何が配信されるのか楽しみだ。
7月終わりから始まるフェスのキャンセルをここまで引っ張って発表しなかった理由について、シカゴ市長は「延期の可能性を探っていたから」と語っている。「この夏やっていたら市に火が付いていたと思う。遅らせたとしても、コロナの危険がまだ高すぎると判断した」ということだ。
ロラパルーザはコロナ禍で、ヘッドライナーなどの出演者の発表も保留にしていた。なので、どんなメンツが出るはずだったのかは分からない。ただ、私も行きたいと思っていたパリで7月に開催予定だったロラパルーザではビリー・アイリッシュとパール・ジャムがヘッドライナーを務めることが発表されていた。
こうなると、10月に開催が延期されたコーチェラ・フェスがどうなるのか注目される。今日ビルボードが報じたところによると、今年の10月に延期と発表されたものの、開催はほぼないという。なぜキャンセルをいまだに発表しないかというと、来年の4月に60%のキャパで開催するか、または来年の10月に100%のキャパで完全カムバックするか決めかねているからだとか。
今年のコーチェラを10月に延期と発表した際、40%の人達が返金をリクエストした。なので、返金しなかった60%の人を優先して来年4月に開催するかどうか、ということなのだろう。カリフォルニア州は現在徐々にビジネスが復活している。映画の撮影などもすでに完全に解禁されている。なので、様子を見ているのだろう。
コーチェラを運営するAEGは、現時点で15%のスタッフを解雇している。
ロラパルーザの過去のライブ映像を配信しているサイトはこちら。
https://www.youtube.com/user/lollapalooza