ジャック・ホワイトがカッコ良すぎる。ビヨンセとのコラボ曲に始まり、自身の持ち歌とゴスペル曲を畳みかけてコロナ禍のリアルを抉る。そして極めつけ、エディ・ヴァン・ヘイレン追悼のギター演奏を披露!

ジャック・ホワイトがカッコ良すぎる。ビヨンセとのコラボ曲に始まり、自身の持ち歌とゴスペル曲を畳みかけてコロナ禍のリアルを抉る。そして極めつけ、エディ・ヴァン・ヘイレン追悼のギター演奏を披露!

ジャック・ホワイトがカッコ良すぎる。


放送のたった3日前に、アメリカの人気TV番組『サタデー・ナイト・ライブ』への出演が急遽決定したジャック・ホワイト。

本当はカントリーの新スター、モーガン・ウォレンが初出演する予定だったのだが、コロナ禍なのにマスクもせずパーティしている映像がリーク。番組から出演を断ったのだ。直前になのに一体どうするんだろうと思ったら、我らがジャック・ホワイト、さっそうとプライベート・ジェットに乗って登場した!


2曲演奏したのだが、さすがジャック・ホワイト、普通じゃなかった。


1)まず1曲目はこちら。


ここではまず、ビヨンセの『レモネード』に収録されているジャックとビヨンセのコラボ曲“Don't Hurt Yourself”を歌い、そこから、発売が決まったベスト・アルバムに収録予定のホワイト・ストライプスの曲“Ball and Buiscut”へと続く。しかし、そこで歌詞をコロナ禍に合わせて変更。「高貴な人々が学校は全部閉鎖しろと言う/死が通りすぎるまで/教会も全部閉鎖しろと言う」と。

そして、1918年のスペイン風邪を歌ったトラディショナルなゴスペル曲で、ブラインド・ウィリー・ジョンソンが歌ったことでも有名な“Jesus Is Coming Soon”を挿入する。「神がもうすぐやって来る/そう言ってあったように/神が警告していたように」「重い病気は驚異的で、人々はいたる所で病気になっている/伝染病で空気感染するんだ」と。100年前の歌詞で、今をそのまま語っているのだ。ジャックらしい。

つまり1曲の中で3曲も演奏。意味のある荒技を歌詞でやってのけたばかりか、当然ギター・ソロも驚異的でしびれる。

さらに次に話題になっているのが、ドラムのダル・ジョーンズのドラムセット。誰かが映画『テネット』みたいと書いていたが、逆行する宇宙でドラムを叩いているかのような置き方になっている。


また、見づらいかもしれないがベースのドミニク・ジョン・デイビスは、コロナで亡くなったジョン・プラインを追悼してPrineというTシャツを着ている。ジョンは、アメリカでの放送日10月10日が誕生日だった。

1曲だけでもすごい情報量だ。

2)そして2曲目はソロ・アルバムに収録された“Lazaretto”だが、ここではエディ・ヴァン・ヘイレンを追悼している。


ジャックは出演する前に、この日のパフォーマンスでエディ・ヴァン・ヘイレンを追悼すると投稿。


「今日の『サタデー・ナイト・ライブ』の1曲で、エディ・ヴァン・ヘイレン・モデルの青いギターで演奏するのは、良いことではないかと思う。このギターはエディがデザインしたものなんだ(俺用に少しカスタマイズしたけど)。

エディは俺にすごく優しかった。

ギターが俺に合うように作ってくれたんだ。ただ今夜は、彼の曲を演奏しようなんてそんな無礼なことをするつもりはない。

エディ、ギターをありがとう。そして、サー。安らかに眠ってください」


彼の曲をそのまま演奏していないかもしれないが、十分追悼のギターが鳴っている。


コロナウイルスで外出自粛になってから、ジャックのインスタを見る限りでは、ソファをこつこつと作っていたと思っていたのだが、ピンチ・ヒッターで出たのはさすが。視聴者の書き込みを見ると、みんな久しぶりのジャックのギターに大興奮で、「番組の中でも歴史に残る演奏だった」とか、「国宝」とまで書いている人もいた。

ザ・ホワイト・ストライプスは、12月4日にベストアルバム『ザ・ホワイト・ストライプス・グレイテスト・ヒッツ』を発売する

中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

洋楽 人気記事

最新ブログ

フォローする