アメリカでは史上最高の視聴率を記録するスポーツ・イベント、スーパーボウルが日曜日に行われ、そのハーフタイム・ショーでザ・ウィークエンドがパフォーマンスした。コロナ禍で様々な規制がある中、この大舞台で圧巻のパフォーマンスを見せた。以下映像。
セットリストは以下の通り。
“Starboy”
“The Hills”
“Can’t Feel My Face”
“I Feel It Coming”
“Save Your Tears”
“Earned It”
“House of Balloons / Glass Table Girls”
“Blinding Lights”
彼は、ビヨンセ、ケンドリック・ラマーを筆頭に、アリアナ・グランデやダフト・パンクらとも超豪華コラボをしているので誰かゲストとして出るのではと期待されたが、事前の記者会見で「自分のやりたいことの中に、ゲストを招く場所がない」と否定していた。また、テーマとしては、『After Hours』で描いてきたものの続きであると語っていた。実際、始まりはラスベガス的だったし、赤のスーツと包帯、マスクが大量に使われていた。
https://www.instagram.com/p/CK5J2TWM5Rb/?igshid=yffl0uhlk91h
ステージはスーパーボウル55年の歴史で初、フィールドのど真ん中には設定されなかった。また、通常大勢のスタッフを使って一斉に作られるが、今回はコロナ禍によりスタッフの数も通常の約3分の1の1000人に制限。事前にスタンド側に作られたステージを使ったり、また、全面鏡ばりの閉鎖的な内部スペースを使うなど、制約がある中で、大量の花火やラスベガス的な輝かしいライトを使ってクリエイティブなパフォーマンスを披露した。始まりの“Starboy”ではコラボレーターのダフト・パンクが来る代わりに、コーラス隊の目が赤くなってダフト・パンクが100人いるようになっていて良かった。また、自分の好きに演出したいからと自腹で7億円以上出した事も報じられていた通りだ。
https://rockinon.com/news/detail/197545
ヘルメットとか、ボンデージとか、マスクとか、元々のテーマが偶然にもこの場にぴったりで、最後に圧巻だった“Blinding Lights”のフィールドでのパフォーマンスも全員がマスクをしていて安全だった。
前回のジェニファー・ロペスとシャキーラのハーフタイム・ショーは、なんと1億300万人が視聴したそうだ。
また、“America The Beautiful” を歌ったH.E.R.も、エリック・チャーチとジャズミン・サリヴァンによる国歌の歌唱も、コロナ禍であることを意識したと思えるような、スピリチュアルで、癒しとも思えるようなパフォーマンスだったのが素晴らしかった。
大統領就任式で一躍スーパースターとなった詩人のアマンダ・ゴーマンも、スーパーボウルの55年の歴史で初めて詩人として登場。コロナ禍で活躍した地元のヒーロー3人を讃える詩の朗読をした。彼女の存在自体がキラキラしていて国民に希望を与えてくれる。エリック・チャーチのみが白人。しかも女性が3人。この変化は、前回のジェニファー・ロペスのハーフタイム・ショー以来、ジェイ・ZのRoc Nationがプロデュースしているのも大きく影響していると思う。
https://twitter.com/NFL/status/1358559723017162756
ジャズミン・サリヴァンは、リハーサルの時に伝説のホイットニー・ヒューストンのパフォーマンスに敬意を表して、スウェット・スーツで登場したことも話題になっていた。
どうしてもみんなが思い出してしまうホイットニーのパフォーマンス。
プリンスのハーフタイム・ショーをポストしている人達も多かった。
ハーフタイム・ショーのグッズも『スリラー』みたいで素敵だ。
ザ・ウィークエンドは、夜のトークショーでパロディに出演したりもしていた。
https://twitter.com/latelateshow/status/1358532129248870402
また前日には、最後のディナーを1人で楽しんでいた。
https://www.youtube.com/watch?v=jUKsoubGooE&feature=youtu.be
ザ・ウィークエンドは、『The Highlights』というベスト盤的なアルバムをスーパーボウルの直前に発表している。
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