コーチェラ・フェスティバル、ヘッドライナーが早くも決定か? あまりにリアルなその噂の出演者とは
2018.10.04 18:58
毎年年明けに正式にラインナップが発表されるコーチェラ・フェスティバルだが、すでにカニエ・ウェスト、ジャスティン・ティンバーレイク、チャイルディッシュ・ガンビーノがそれぞれにヘッドライナーを張るという噂が出回っている。
噂の出所はアメリカの音楽業界紙「HITS Daily Double」のウェブサイトで、情報源も「事情に詳しいさる情報筋」としか明かされていない。ただ、紹介されているサイトの名物ページ「Rumour Mill(噂の現場)」は業界関係者もよくチェックするものとして有名で、信憑性は高いと目されている。
また、コーチェラはキャリア的にピークを迎えているか、大きな転機を迎えているアーティストをヘッドライナーに立てることが多いので、それもまた今回噂となった3アーティストの信憑性を高くしているのだ。
たとえば、2016年に心労から入院騒ぎを起こしたカニエ・ウェストは今年の7月に自身の双極性障害と向き合った問題作『イェー』を電撃リリースしたほか、プロデュース作品も堰を切ったようにリリースし、完全復活の手応えを感じさせてくれている。さらに11月にはさらに「イェー」名義としての新作『YANDHI』のリリースも予定している。現在、アフリカで録り直しているという『YANDHI』は間違いなく気合いの乗った作品になるだろうし、これを引っ提げての画期的なコーチェラでの出番が予想される。
その一方で、ジャスティン・ティンバーレイクは自身のよりパーソナルなアーティスト性を打ち出した『マン・オブ・ザ・ウッズ』を引っ提げたツアーを敢行中で、来年の1月にこれを締め括ることになる。このツアーでもホーン・セクションも抱えた分厚い演奏が好評で、おそらくその総仕上げを披露してくるはず。
そして、チャイルディッシュ・ガンビーノはR&Bアーティストとしての充実とヒップホップMCとしての活動の両立を今年のシングルとEPで見事に成功させていて、準備中といわれる新作でおそらく新境地を披露することになるのは間違いない。文句なしに音楽キャリアのピークを来年迎えるだろうし、その意味でも忘れられないステージになるだろう。
そうした意味でも、今年のエミネム、ビヨンセ、ザ・ウィークエンドと同様に、この3アーティストのコーチェラ出演というのは、転機と旬という意味で最も説得力のあるラインナップとなっているとしか思えないのだ。(高見展)
2019年のコーチェラ・フェスティバルの日程は以下の記事より。
2018年のコーチェラの振り返りは以下の記事より。