ケンドリック・ラマーのグラストンベリー大トリが圧巻。「女性の権利へ成功あれ」とチャントし、いばらの冠から血を流して終わる映像が公開。

ケンドリック・ラマーのグラストンベリー大トリが圧巻。「女性の権利へ成功あれ」とチャントし、いばらの冠から血を流して終わる映像が公開。 - pic by Renell Medranopic by Renell Medrano

ケンドリック・ラマーのグラストのトリが圧巻。

最後に”Saviour”のパフォーマンスをしたのだが、そこでケンドリックは、アメリカの最高裁が中絶の権利を約50年ぶりに覆したことに対して「女性の権利に成功あれ」とチャントし、いばらの冠の下から血を流して彼の思いを表明している。それがあまりに衝撃的で感動的だった。映像はこちら。


詩の前に”Saviour”が、最新作の中でも一番好きな曲だと語っている。曲の終わりには、「女性の権利に成功あれ。奴らは君たちを裁く。奴らはキリストを裁く」とチャントしている。曲の前に語っているのは以下の通り。

「こんなにたくさんの人たちが来てくれて
ステージに立てて恵まれていると思っている。
君たちが感じられるものを与えらえて間違いなく恵まれているから。

それが『Mr. Morale』を作った真の理由なんだ。
みんな何かしらの困難に直面していると思うから。

次の曲は俺が一番好きな曲だ。

これが理由だ。
真の理由なんだ。
不完全であることの本当の意味なんだ。
そして、それは美しいことだ。
どんな困難に直面していたとしても。
欠陥があることは美しいことだ。

俺がこの冠をかぶっているのは
奴らがキリストを裁くからだ
奴らは君たちを裁き
奴らはキリストを裁く
奴らは君たちを裁く
奴らはキリストを裁く

俺は象徴としてこの冠をかぶっている
地球上に存在した最も偉大な預言者が誰なのか忘れないように
そして奴らが君たちを裁き
キリストを裁くことを

その中で神の像にあれるようにこれからも最善を尽くしていきたい」

ちなみに最初にポストした際は、「奴ら」=THEYを間違えて「彼女たち」と訳していましたが、それは真逆で、この場合は、最高裁で女性たちから権利を奪った最高裁の判事、悪者側に当たります。すいませんでした。

さらに、”HUMBLE.”の映像も公開された。

全体のコンセプトとしては、ダンサーがいたり、最後に絵画のように並んで終わったりするところなども、去年ラスベガスで観たライブの進化系のように思える。

もしグラストンベリーが延期されていなければ、去年のライブをグラストでやったのかもしれない。各誌がポストしている映像いくつか。まもなく開始する全米ツアーで単独ライブを観るのが待ちきれない。

”N95”





United in Grief
m.A.A.d city
Money Trees
Backseat Freestyle
The Art of Peer Pressure
Swimming Pools
Poetic Justice
Bitch, Don’t Kill My Vibe
N95
Count Me Out

Mortal Man

King Kunta
i
Alright
Institutionalized
The Blacker the Berry

BLOOD

DNA.
ELEMENT.
Silent Hill
LOYALTY.

LUST.

Encore
HUMBLE.
LOVE.
Saviour



ロッキング・オン最新号(2022年7月号)のご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。

ケンドリック・ラマーのグラストンベリー大トリが圧巻。「女性の権利へ成功あれ」とチャントし、いばらの冠から血を流して終わる映像が公開。

中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする