”UP"の次は”HANGOVER"
2009.06.05 10:01
ピクサーの最新作”UP"の邦題は『カールじいさんの空飛ぶ家』で
日本での公開は12月のようですね。
今のところこの夏の一番です。
まだ去年の『ダーク・ナイト』、『アイアンマン』クラスの
作品はないですが、今週公開で、話題なのは、
”HANGOVER"。
結婚式の前に男3人で独身最後のパーティをしにラス・ヴェガスに
行き、羽目を外すというありがちな物語。
それのどこが普通じゃないのかはこれから観て確かめますが、
実はここ数年、男性を主人公にした男の友情物語/コメディがハリウッドで大流行中。
BROMANCE=BROTHER:男のロマンス→友情、と呼ぶのですが。
きっかけは、『40歳の童貞男』(05年)のヒットに始まり、
監督のジャド・アパトウがチームを作り自分が監督しなくても、
プロデューサーや脚本家となり、1年に3、4本のペースで大量に映画を制作。
それがどれもヒットしているから。彼の特徴は、
これまで最も映画の映画の主人公にならなかったような、
ありきたりの何の特徴もない男の子達(つまり世の中の90%の人)を
主人公に、散々笑わせた挙句、その男の子達を幸せにして終わるところ。
なので、俳優も一世代前のスター・コメディアン、ベン・スティーラーとかジム・キャリーみたいな
カリスマ性があってハイパーで、キャラが濃い人ではなくて、よりまったりした(だいたいぽっちゃり目の)
普通の人っぽいコメディアンを使うことが多い。
”HANGOVER"は、アパトウ軍団が作った作品ではないですが、
そんなわけで今年は、アパトウ以外の作品までが出て来ているのです。
この作品で注目なのは、コメディアンのZACH GALIFIANAKIS(写真左)。
彼は、フィオナ・アップルの"NOT ABOUT LOVE" ビデオに出演。
フィオアとベッドに入り、彼女が睨みつけてるのにビビらず、
最後には彼女を笑わせる大物。
http://www.youtube.com/watch?v=krTE0AJkqj4
雑誌の企画でもフィオナと共演。彼女をラップ(?)させてます。
http://stereogum.com/archives/new-zach-galifianakis-fiona-apple-up-in-them-guts_022421.html
彼も普通の人っぽい、まったり系。
この夏は、さらに
アパトウの最高傑作になるのではと期待されている
”FUNNY PEOPLE" も公開。
彼のかつてのルームメートだったアダム・サンドラーが主演で、
すでに評判が良い。
と、
熱く語ったところで、
男が主演のコメディって日本で最も公開されないジャンルだったりするので、
全て無駄、かもしれませんが。