NIN&『鉄男』続き

NIN&『鉄男』続き

さきほどの続き。監督の話によると、トレントは、20年前に、監督あてにファンレター兼自分のビデオを作って欲しいという仕事のお願いの手紙を送ってきたそうだ。それも、おそらく友達に頼んだんだと思われるが、丁寧かつ拙い日本語で書いてあったのだそう(涙)。それで、一時は実現の方向に向かっていたそうなのだけど、行き違いがあってその時は実現しなかったのだと。でも、「この作品でお互いの20年間の夢がとうとう叶った。私の作品、しかも『鉄男』で、元も理想的な形で、彼らと”合体”できました。念願叶って『鉄男』でできたので、かなり爆発しているんじゃないかという気がしています。それを今回初めて、ここニューヨークで上映します」と塚本監督は語っていた。


またプロデューサーによると、「09年の始めにお願いしたところ即引き受けると返事をもらいました」とのこと。しかし、待てど暮らせど曲は送って来なかったのだそう。『鉄男』はその間、映画祭に4回出品しながら、7、8ヶ月かけて作品を手直しし、そして、とうとう最後の最後の完成版が去年の10月にできたのだそうですが、その時点で、NINは、ライブ活動を休止というニュースが舞い込んだ。だから、これは絶対に曲は送ってこないだろうと思って諦めたのだそう。そしたら、その矢先に突然、今年の2月に何の前触れもなく、曲が送られた来たんだそう(笑)。だから最後の最後にまたエンドロールを編集し直したのだと。それが初めて公開されるのがNYということ。めでたし、めでたし。
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