カニエ・ウエストが、Twitterと新作ミックスの真っ最中に、“サタデー・ナイト・ライブ”に出演した。とんでもないパフォーマンスを見せた。これまでにも数々の歴史的なパフォーマンスを生み出してきたSNLだが、カニエのこのパフォーマンスもそのひとつに必ず残ると思う。

まず、ビジュアルがすごかった。普通“SNL”のライブ・パフォーマンスは、セットの端のグランドセントラル駅（？）の片隅で歌うみたいな趣向なんだけど、ここはどこ？？というくらい空間自体を別次元に変えてしまった。しかも、その真っ白な中からバレリーナ達が出てくる。恐らくその場を真っ白な布で仕切ったというだけの考えてみればシンプルなことなのだが、いつもと違いすぎてそれが驚き。インベンションにしてイノベイティブ。

“Power” と“Runaway”の２曲をこの日は披露したが、２曲とも、カニエらしく基本ひとりでパフォーマンス（２曲目にはPusha T参加）で、真っ白とバレリーナという趣向。“Power”ではカニエが最後に台座に立ち王冠を得るのだが、笑い声が響き、頭をうなだれて終わるという、意味深な内容になっていた。さらに、最大の見所は、カニエのテンションの高さと曲の完成度の高さ。無料で放出されているシングルのクオリティからもすでにわかるように、アルバムが凄まじい作品になっていることは、間違いないのだが、こうなってくると、一体それがどのレベルまで上がっているのか？ということ。このパフォーマンスは、その期待度をさらにさらに上げるものだった。

ここで見られるはずですが、SNLはすごい勢いで消されるので、なかったらすいません。捜してみてください。
http://tv.gawker.com/5654162/watch-kanye-wests-remarkable-snl-performances