Fleet Foxes NY ライブ DAY1 @United Palace

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批評家にも絶賛され、USチャート4位、UKチャート2位を見事獲得した『ヘルプレスネス・ブルース』。発売後、全米ツアーを開始し、それもほぼ終わりに差し掛かった昨日5月18日に、Fleet Foxesが、ニューヨークのユナイテッド・パレスにてとうとうライブを行った!キャパは3300人だが、2日間即完売。

詳しいレポートは、コレポンのページで書かせていただきますが、最新作の中で言えば、”Sim Sala Bim"と、”The Shrine/An Argument”がライブ演奏においても、ずば抜けて聴き応えがあり、さらに、この日は、アルバム1曲目の”Montezuma”から続けて、"He Doesn;t Know Why"になだれこんだところが、圧巻だった。

彼らはよく美しいハーモニーと形容され、そして実際そうだけど、しかしそこで鳴らされているのは、ピースフルな何かではなくて、今を生きる苦悩や、悲痛な叫び、のほうである、ということを確認させられるようなライブだった。ハーモニーというのは、それを今の世代に向けて発するために彼らが見つけた装置だったのだと思う。とは言え、セカンドでは、そのハーモニーもぐっと減って、ロビンの声がより前面に出ている。それは彼自身のパーソナルな面がよりあらわになった歌詞の内容ともリンクしていると思うけど。だから実際ライブでもそのハーモニーの印象は、前作のツアーよりも少しだけ減っていた。

また、この段階を経て、さらに次のアルバムでは、驚きの飛躍を遂げそうだとすでに予感させるような素晴らしいライブだった。

それにしても、ロビンがもちろん中心であるとは言え、これだけのサウンドをきっちりとライブで実現させるバンドの実力も相当のもの。ステージ上では、みんな淡々としているんだけど、とりわけ、ドラムのJoshua Tillmanは、ソロで作品も出しているくらいで、バック・ボーカル以上の存在なのでロビンはすごく助けられていると思う。

実は、ロビンも途中自分で言っていたけど、NYだからということか、前半少しナーバス気味だった。ただ、それが悪い演奏になるということでは全然ない。

印象的だったのは、アルバム2枚しか出していない20代のバンドとは思えない観客層の幅の広さで、上は60代くらいから、下は10代前半まで色々だった。そう言えば、途中で赤ちゃんの声すら聴こえた(笑)。それと、元々アコースティックのよい会場ではあるのだが、それにしてもこれまで観たライブの中でも、ぴか一というくらいで、さすがバンドの拘りが伺えた。

19日にNY2日目が行われ、20日にジミー・ファーロンというトークショーで演奏。21日にフィラデルフィアでとりあえず全米ツアー前半終了。

以下セットリスト:

The Cascades
Grown Ocean
Drops in the River
Battery Kinzie
Bedouin Dress
Sim Sala Bim
Mykonos
Your Protector
Tiger Mountain Peasant Song
White WInter Hymnal
Ragged Wood
Lorelai
Montezuma
He Doesn't Know Why
The Shrine / An Argument
Blue Spotted Tail
Blue Ridge Mountains

ENCORE
Oliver James ( robin solo )
Helplessness Blues
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