ステージであんなに思い切り吐いた人を初めて観た（笑）。


出て来た早々ビールを一気飲み。太陽がギンギンのステージで、熱風をグルグルにかき回す激しいサウンドをかき鳴らしかたと思いきや、突然、ゲボッ（笑）。え、何かの間違えかと思ったら、ドバーーーっと吐いたのだ（笑）。1枚目の写真は、吐いた後の笑顔。
すっきり、を絵に描いたよう（笑）。自分はいいけど……最前列で観てしまった（と言うか臭ってしまったこっちの身にもなってよ、という気分でもあったけど、しかし、そんな突撃型で、カオス、というか、反吐の中から、最後には何かを生み出すような、本当にそんな素晴らしいライブだった。観客もクール・キッズが大量だったのが印象的。


そんなクール・キッズに囲まれたBlack Lipsと対照的に、BADというキャップを被ったキッズが最前列にいるが、BAD meets EvilのBAD＝エミネムのファン、であって、BigAudio Dynamiteのことはではない……という中での演奏となった彼ら。


実は次の日に、再びCee Loのことが話題になっていて、どうも様子がおかしかったのは、観客がエミネムファンばかりだったので、彼らも楽しめるようにとの配慮だったのだけど、それがどうも空回りしたのかも……との噂が。しかし、もしそれが本当なら、Cee Loは、この夏一番のポップ・ソングを作ったんだから、そのままのライブをしてくれて十分だったのと思う……。


それと真逆だったのが、Big Audio Dynamiteだったと思う。そのままで思い切りかっこ良かった。これは、新しい曲です、とか、これは昔の曲です、とか、ミック・ジョーンズは丁寧に説明していたけど、それが、昔の曲であれ、最新であれ、そのファンク、ロック、エレクトリックサンプリングの曲は、クールなままだった。時々ニヤッと笑う顔もまた良かった。BADのキャップを被ったキッズ達も楽しんだのではないかと思う。フジロックではいかがでしたか？