新バンド体制ガールズ最新ライブを観た。

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先週22、23日とガールズのライブがNYであった。


実は元々23日のチケットを買ってあったのだが、出張で急遽行けなくなった。22日はウィルコのライブだったのだが、終わった後に、新作がめちゃくちゃ良かったので、やっぱりどーーしてもガールズも観たくてとりあえず家の近所だし帰りに会場に行ってみた。


ライブは幸いまだ始まってなかったのだが、本当の本当に売り切れで、入れてもらえなかった。でも、ちょっと待っていたら、入れてくれた(笑)。日頃その会場に通いまくりなので、顔馴染みだったからだと思う。


それで、中に入ったら本当の本当に売り切れだった(キャパ600人)。かわいい男の子と女の子達で1ミリも動けないくらいのパンパン状態。


ステージには花がたくさん飾ってあって、登場したバンドは新体制の8人構成!


新ツアーメンバーは、Matt Kallman(キーボード)、Weiss兄弟:Evan(ギター)、Darren(ドラム)、そして、3人のコーラス隊の女性!、それに、Christopher OwenにJR Whiteで、8人。


人数が増えての新バンドサウンドは、例えば最近だったらBon Iverのライブみたいに、緻密にサウンドが編み込まれた複雑な音作り、というのではなく、より骨太になった、という印象だった。大事なのは、その大所帯バンドをクリスが背負って立つ、というその象徴としてだったのじゃないかと思う。前作の時同じ会場で観た時は、真ん中に立ちながらもどちらかというとひとり崩れ落ちそうな感じだったから。


その新体制の中で、最高だったのは、3人の黒人のコーラス隊の女性。とりわけ、「僕は一生こうやって泣き続けたくないんだ」とい歌う"Hellhole Ratrace" でのコーラスがゴスペル・ミュージックだっ
たし、「僕らはみんなどうせ死ぬんだ!」とディストーション・ギターで叫びまくる姿は新グランジ世代かという感じだった。


新作の曲はポップ・ソングの王道の形態をとりながらも、その感情面においては、本当にゴスペル・ソングみたいに深い。花が飾られたこのライブは、生と死を祝福する、華やかでありながら思い切り哀しい、一回り大きくなったガールズとクリスの真骨頂が炸裂するような内容だった。


その前に観たウィルコのライブもすごくて、この2バンドのハシゴで、この先2ヶ月分くらいの魂が救われたような気がした。
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