LAタイムスの調査で判明。オスカー投票者のほとんどが白人(94%)年配(平均年齢62歳)男性(77%)!
2012.02.20 21:24
なんと驚愕の事実が判明した。
オスカーの投票を行うアカデミー会員5765人が誰なのかは、トップ・シークレットとなっているのですが、LAタイムスが独自調査を行い、5100人までを突き止めた結果、なんと会員の94%が白人!77%が男性!で平均年齢はなんと62歳!であることが判明。しかもほとんどがハリウッド近辺に住んでいるとのこと。
http://www.latimes.com/entertainment/news/movies/academy/la-et-unmasking-oscar-academy-project-html,0,7473284.htmlstory
つまりオスカーはほとんどハリウッドの白人オヤジ(失礼!)が決めているという結果に。
黒人はわずか2%で、ラテン系もわずか2%。
さらに50歳より若い会員はわずか14%。
これでは、アメリカで今映画を観に行く人達の割合をまるで反映してない。
しかしこの結果で、なぜ『ダーク・ナイト』がノミネートされないのか分かるし、黒人の受賞者が圧倒的に少ないのかも分かるし、今年トラバース先生が大激怒しているが『ドライヴ』のような作品が無視されるのかも分かるし、女性監督の受賞者が少ないのかも分かる。
それは選んでいる人が白人オヤジであるから、というのみならず、ハリウッドが元々それ以外の人達を認めない体質にあるからだということだ。
実はハリウッド映画の撮影現場見学に行っていつも驚くことは、そこで働いている人達、カメラマンからスタイリストなど、そのアシスタントに至るまで、ほぼ100%白人であるということ。私がこれまで50回撮影現場見学をしたとすると、白人以外をセットで見たのはたぶん1回くらいで1人くらいだと思う。現実社会で今そういう状況ってほとんどあり得ないので、その光景は、本当に異様である。
今年主演女優賞にノミネートされたヴィオラ・デイヴィスがニューズウィーク誌の対談で「なぜあなたほど才能のある人が今初めて主役を務めたのか?」という質問に対して、
http://www.youtube.com/watch?v=kOOS77gowlg&list=PL3EC219EE1A8D63CF&index=11&feature=plpp_video
「それは単に政治的なものだと思うわ」と答えている。「私はハリー・ベリーほどの美人でもないのに、ハリー・ベリーですら苦労しているくらいだから、私が大変なのは当たり前」と。
ここでシャーリーズ・セロンが酔っぱらっているじゃないかという、アホなコメントをしている。「あなたは最高にセクシーだからそんな風に考えるべきじゃないわ!」と。自分がセクシーかどうかというのが問題ではないということ、分かっていない。そもそも黒人が主役の映画が少ないということなのに!今、世間のブロガーから一斉に突っ込みが入っています。シャーリーズ・セロンはインタビューするといつも知的なコメントをするのに、何かおかしいです。
ともあれ、白人オヤジが決めたオスカー、とうとう日曜日26日に発表です。最新号のカットで編集部、特派員ともども大予想しておりますので、ぜひ読んでみてください!