アンドリュー・ガーフィールドにトビー・マグワイアがインタビューする。新旧『スパイダーマン』悩み相談!?
2012.05.10 11:00
VMANマガジンの表紙がアンドリュー・ガーフィールド。
元『スパイダーマン』のトビー・マグワイアが、新『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドにインタビューするという素敵な企画。内容もなかなかキュートです。
http://www.vman.com/articles/the-amazing-andrew-garfield/?page=1
まずトビーが『アメイジング・スパイダーマン』の映画化について。
トビー「この映画の制作段階で2回とびきり嬉しかった瞬間があったんだ。ひとつめは、監督がマーク・ウェブになった時。本当に面白い選択肢だと思ったしクールだと思ったんだよね。それで当然ピーター・パーカーは誰が演じるんだろうって、すごく興味を持っていたわけだけど、それが君になったって聞いて、マジで、ファッキング・パーフェクトだ!って言っちゃったんだよね」
アンドリュー「うー、ありがとう!」
トビー「とにかく素晴らしい作品になって欲しかったからね。アンドリューは本当に素晴らしい俳優だと思うから、今回それが実現されて嬉しかったんだ」
アンドリュー「なんて優しいこと」
さらに、アンドリューがトビーに悩み相談をする場面も。
アンドリュー「今一番心配しているのは、『スパイダーマン』を演じた後の人生がどう変わるのか?ということ。あなたの場合は、『スパイダーマン』になった後の人生はどのように変わりましたか? 僕は今毎秒ごとにその恐怖を味わっているんです。絶対に今想像している以上に最悪なことになるんだろうなあと思うから。だからあなたのことをすごく尊敬しているんです。あなたは本当に俳優になりたくて、俳優一筋で今もやり続けているから」
トビー「僕らの映画が公開された時というのは、今と少し状況が違ったんだよね。というのも、公開週でどれだけの興行成績をあげなくてはいけない、というプレッシャーみたいものがまるでなかったからね。最初の『ハリー・ポッター』が6ヶ月前に公開されて、それは公開初日から現象だったわけだけど、そういうことが起きること自体が当時は稀だったんだ。それで、結局は、それが僕らの映画でも起きたわけなんだけど。でも、当時(2002年)『スパイダーマン』が、そんな現象みたいな興行成績を初日から記録するなんて誰からも期待されていなかったんだ。でもだからこそ、映画が公開した週末に僕の人生が突然劇的に変わってしまったんだよね。それはもちろん非常にショッキングなことだったよ」
アンドリュー「ワオ。それはクレイジーだ」
というわけで、兄弟愛にも近い悩み相談はこの後も続きますが、アンドリューのインタビューの場でのまだ無防備な正直さが素敵です。いつまで続くことか。
ちなみに、この記事の冒頭にもありますが、現在アンドリューは、NYのブロードウェイで上映中の『セールスマンの死』でフィリップ・シーモア・ホフマンと共演中です。さっそく観てきたのですが、もちろん主役のフィリップ・シーモア・ホフマンが素晴らしくて、アンドリューもエモーションをむきだしの演技でこの古典的な芝居に新たな空気をもたらしていました。批評家からも高い評価を得ています。
何より、『スパイダーマン』公開前夜に小さな劇場で毎日観客の前に出てパフォーマンスをしなくてはいけないというのは、すごくいい体験なのではと思いました。観客としても、世界的なスーパースターになってしまう直前のアンドリューをこんなに近くで生で観られる最後の貴重なチャンスかもしれないし。ニューヨークに行く機会がある方にはおすすめです。限定上映ではありますが。『ソーシャル・ネットワーク』の取材の時はガリガリに痩せていてどうやってスパイダーマンなんか演じられるんだろうって感じでしたが、しっかりハリウッドのトレイナーに鍛えられたかムキムキになっていたのでびっくりしました。