グリーン・デイのアルバムを、なんと3枚とも聴いた! 酸欠! 鼻血!! 貧血!!!を覚悟せよ
2012.07.13 23:05
昨日速報をお伝えした通り、カリフォルニアのニューポートビーチというところで、グリーン・デイの次号表紙取材をやらせていただいたいのですが、そこで、なんと最新作『ウノ!』『ドス!』『トレ!』なんと3枚とも聴かせてもらたのです!!!!
行く前は、『ウノ!』は全曲、『ドス!』と『トレ!』の中から数曲。という風に聴いていたんだけど、着いてみたら、3枚ともの曲リストが全部書かれた紙が置いてあって、えっ、と思ったら3枚全部聴けたのです。
それでこのアルバムが、タイトルにも書いたように、とにかく凄まじい!!!!!!!!!!
私は、今回3枚出ると発表された時から、これは最高にクレイジーで天才的なアイディアだと思っていたので、その期待たるや相当のものだったのですが、それでもそんなもの全然追いつかないくらいのテンションでした!!!!! しかも、それが3枚分。
それで、このアルバム3枚も聴いたわけですから、語りたいことは山のようにあるのですが、どうやって説明すればいいのか少し迷っています。下手に勘違いされそうで。しかしとりあえず言ってしまうと、基本的には、万を持して『ドゥーキー』を再訪した、「原点回帰パンク」から始まったアルバムであるということ。俺たちやることやったから、さてパーティ・タイムだぞ、というものではあるのですが………。そんじゅそこらの「原点回帰」とはわけが違うぞと!
それでなぜこんなとんでもない作品が生まれてきたのかというと、その理由はやはり『アメリカン・イディオット』と『21世紀のブレイクダウン』という、時代を完璧に言い当ててしまった作品を作り、それを世界中と共有してしまったという間違いなくこの10年のロック・バンドで最大級という超破格の達成感を味わったからこそ!なのです。
つまりその達成感から生まれたハイテンションをクリエイティブな「原点回帰」に向けてみたら、もっともっとその先まで突き進んでしまったということ。
ということで、言いたいことはたくさんでうずうずしているのですが、とりあえずこれから発売される最新号をサマソニの前に絶対絶対読んでください!
ちなみに、それぞれのアルバムに収録された曲は、それぞれのアルバムの特徴をうまく象徴しています。
例えば、『ウノ!』からのシングル”オー・ラヴ”は、正に、原点回帰=「青春時代」を象徴していて、青春の終わりと、そして次の時代の始まりを歌い上げるアンセム。
予告編はこちら。シングル解禁は来週の月曜日、発売は8月8日。
http://www.youtube.com/watch?v=i9FO2Ye2GNc&list=UUqC_GY2ZiENFz2pwL0cSfAw&index=1&feature=plcp
そして、『ドス!』では次のフェイズに進みます。そこには、エイミー・ワインハウスを歌った”AMY”が入っているのですが、さてこれは2枚目における何の象徴なのか?
1枚目から3枚目まで、それぞれのアルバムのテーマは少しずつ変わっていくのですが、アルバムを繋ぐのは、そのテンションの高さ。しかも、3人全員が間違いなくまったく同じ高さのテンションまで上がりきっていること。あのエネルギーは、絶対にフェイクでできない。あれを3人が同じように信じていないとあそこまで上れないというものなのです。
なので、サマーソニックは、このテンションで向かうわけですから、皆さん超弾ける覚悟で向かってください。日本の夏の暑さより、グリーン・デイのステージのほうが熱いですので要注意!
新曲から1曲演奏されるとすると、間違いなく"オー・ラヴ”ですが、もう1曲あるとすると、”Kill the DJ”ですかね。これが秘密兵器です! これまでに聴いたこともないグリーン・デイでありつつ、笑っちゃうくらい最っ高という曲です。超お楽しみに!!!!!!
写真は撮影風景です。今回撮影していただいたいのは、LAベースのカメラマンYURI HASEGAWAさんです。短い時間の中素晴らしい写真を撮ってくださいましたので、そちらもお楽しみに。
最後に、撮影秘話としては、この3ショットの写真をチェックしたビリー・ジョーが、自分の白いTシャツが全体の中で浮きすぎているということで、すぐに黒に変えに行ったこと。すごいっ!実際できてきた写真を見ると、確かに黒のほうがビジュアルとして全然かっこ良かったのです。さんざん取材もやっていてもう疲れていたはずなのに、どんなことでも全力投球、そのこだわりには、やはり感動します。