フジロックにも決定のロード、最新NYライブ!3200人×3日間売り切れ
2014.03.17 15:50
今年のフジロックに出演が決定したロード。
アメリカにおいては、デビュー作『ピュア・ヒロイン』の売り上げ100万枚を超えたと発表されたばかり。NYでのライブも私が知る限りでは3回目になるけど、今回はローズランド(キャパ3200人)が3日間即完売だ。
過去2回のライブにおいても、追加が何度か出たんだけどどうしてもチケットが取れなくて、今回も実は取れなかったのですが、レーベルの方に無理にお願いしてなんとか確保していただきました!
とにかくもの凄い人気で、中に入った途端に会場のスタッフが「もの凄いクレイジーな状況ですから」と口々に“クレイジー”を繰り返していたほど。歴史のある会場でこれまで何度もクレイジーなライブを経験してきた人達ですら尋常じゃない盛り上がりに圧倒されているのだ。
それもそのはず、会場に集まった観客の90%は女の子で、しかも14歳~20歳という感じ。つまり、その”きゃーーーー”という歓声の大きさと言ったら、ジャスティン・ビーバーか、テイラー・スウィフトかという熱狂だったのだ。しかし、その”きゃーーー”の目の前で展開されるのは、アメリカのメインストリームとは決定的に違うオルタナな世界観。
詳しい内容については、これから発売の最新号でレポートさせていただくのではしょりますが、一番思ったことは、『ピュア・ヒロイン』がヴォーカルを主体にした超ミニマル・サウンドのアルバムなので、一体どのように”きゃー”と熱狂する3200人を盛り上げるのかと思ったら、一言で言えば、ゴス・ダンス・パーティ、のようなライブになっていた。
彼女も自分で言ったけど、とにかく歌詞を聴いてもらうのが大事だからということで、サウンドはミニマルな作りにしてあるけど、すでに、ジェイムス・ブレイクやディスクロージャーとのコラボにも明らかなように、ベースとなるサウンドはよりダンス。それがライブにおいては、大いに活かされていた。興味深いのは、14~20歳の女子にとっては、ロードを好きになった理由というのは、彼女が作り上げた世界観であり、その歌詞。だから、何よりも、歌詞が大大大合唱となるのは必然であり、その上で、みんなこのダンスフロアと化したライブ会場で楽しそうに踊り続けているという、これまであったようでない、素晴らしい世界が広がっていたのだ。
何よりも、1曲1曲への観客の思いがもの凄く伝わってきて、この女の子達はこれまでどのアーティストに自分の世界観を重ねていたんだろうと不思議に思ったほど。というか、これまで中々いなかったからこそ、この3,200人×3日間完売!という現象と言える熱狂を生み出しているのかもしれない。そう考えると行き場を失っていたなんと多くの女の子達を救ったことか。また詳しくは誌面で!
3月11日NYローズランドセットリスト
1. Glory and Gore
2. Biting Down
3. Tennis Court
4. White Teeth Teens
5. Buzzcut Season
6. Swingin Party (The Replacements Cover)
7. Still Sane
8. 400 Lux
9. Bravado
10. Easy (Son Lux cover)
11. Ribs
12. Royals
13. Team
14. A World Alone