パスピエ×ユアソンの「印象D」、名古屋まで来てよかった!

パスピエ×ユアソンの「印象D」、名古屋まで来てよかった!

2005年の年末のCOUNTDOWN JAPANで初めてバンドのライヴを観て、成田ハネダは衝撃を受けた。それがパスピエ結成のきっかけになったのだが、そのとき観たバンドのひとつが他ならぬYOUR SONG IS GOOD。今日の対バン相手だ。

という話は前々からインタヴューで本人に聞いて知ってはいたのだが、では、当時の成ハネはユアソンのライヴに何を感じたのか。音楽的にぱっと聴いた感じそんなに近いとは思えないし、それがずっと不思議だったのだけど、今日ふたつのバンドを一緒に観て、よーく分かりました。パスピエが目指しているものが。そして、それがある意味でユアソンみたいなものだということが。

YOUR SONG IS GOODのライヴって、あたりまえだけどめちゃくちゃ盛り上がるし楽しいじゃないですか。「音楽の楽しさ」そのものみたいなライヴをやるじゃないですか。でも、よく聴けば聴くほど、彼らの音楽的素養ってものすごいじゃないですか。リズムの使い方とか、フレージングとか、マニアックというかほとんどアカデミックだったりするじゃないですか。その、素養の高さとライヴバンドとしての筋力の高さが完璧に融合しているバンドじゃないですか、ユアソンは。

一方パスピエはどうかといえば、いうまでもなくそもそものコンセプトが、ポップミュージックとクラシックにおける印象派の融合だったわけで、博識と蓄積と理論をいかにポップに落とし込んで爆発させることが、いわばパスピエの個性なわけで、そういう意味で、やろうとしていることと結果的に出てくるものはユアソンに近いのかもしれない。だから成ハネはビビビッときたのかもしれない。

10年越しに実現した対バン。アンコールでは恒例のカヴァーをやった(サイトウ "JxJx" ジュンも飛び入りしての“THE LOVE SONG”!)。その前の本編も、ユアソンのアッパーで豊かなパフォーマンスに感化されたのかな、いつもより1.5割増くらいで温度高いパスピエだった。初披露となったメドレー(”シネマ”〜”△”〜“脳内戦争”〜”デモクラシークレット”)も最高だった。

パスピエ、今年のROCK IN JAPANは8月8日に出演! LAKE STAGEのトリ前での登場です。成ハネも「気合入れなきゃ!」と言っていました。やってくれると思います。
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