あと2日に迫ったJAPAN'S NEXT vol.10。
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uchuu,/Shiggy Jr./シャムキャッツ/ミツメ/LILI LIMIT
の5組でやります。
その見どころというか、個人的になんでぐっときているかを書いてきています。
uchuu,編
http://www.ro69.jp/blog/ogawa/126953
Shiggy Jr.編
http://www.ro69.jp/blog/ogawa/127050
シャムキャッツ編
http://www.ro69.jp/blog/ogawa/127117
今回はミツメについて書きます。
先日の『めまい』リリースツアーファイナル、青山スパイラルホールのワンマン。
観終わって速攻このブログにも書きましたが、↓
http://www.ro69.jp/blog/ogawa/126917
すばらしいライヴだった。
ミツメのロックは、平熱よりちょっと上のテンションで、何気ない日常の風景の中にはっとするようなドラマを見出していく。最新曲の“めまい”もそうだ。見過ごしてしまいそうな日常のとあるシーンが、ギターリフとゆったりしたエイトビートによってぐいーっと引き伸ばされ、その一瞬を塗りつぶしている色が、一色に見えてじつは微妙なグラデーションになっているということが明らかになる。
あのギターリフを聴いていると、僕はルービックキューブがくるくる回って面が切り替わっていくイメージを思い浮かべる。そうやってミツメは目の前の風景を輪切りにして、そこに鮮やかな色をつけていく。ある意味でシャムキャッツとは正反対のやり方で、ミツメは「この日々」に肯定的な視線を投げかけるのだ。
「何のことはない毎日だけど、気がついていないだけで本当はドラマチックだったりするんじゃないか」という予感というか実感が呑気にも聞こえる川辺素の歌にはあって、というか、その予感というか実感が消えないから呑気に聞こえるのかもしれないが、ミツメを聴くということは僕にとってはその予感や実感を自分のものにしていくということにほかならない。
朴訥としていながら、ミツメはとてもマジカルなバンドだ。UNITで、彼らはどんなドラマを描き出してくれるだろう。
シャムキャッツとの対バンもとても楽しみ。
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7/11のジャパネク10、この5組が今マストな理由(4):ミツメ編
2015.07.09 23:26