BAND A『○か×か』:○でも×でも叫べばOK

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BAND Aの4月9日発売の1stアルバム『BAND A』がいいんです。これ聴いていると本当にロック聴いてるなあっていう感じ。

このバンドの名前がいい、というのは前にも書いた。なんでいいのかというと、やけくそで適当だからだ。いや、本人たちが適当にこの名前をつけたかどうかは知らないし、ものすごく深い思いと意図が込められているのかもしれない。そうだとしたら申し訳ない。でも、いかにも適当に見えるじゃないか。バンドAって、仮名みたいじゃないか。そこに、湿っぽい観賞や重たい意味や冗長な物語が入り込む隙はない。それでいいのだ。ギターロックなんだから、ギターをギャンギャンわめかせて、思うがままに叫べば全部伝わる。あとは枝葉。

今、僕は時代錯誤なことを書いただろうか。それともあまりに浅はかだろうか。あるいはそんなの理想主義的すぎるだろうか。まあ、そうかもしれない。でも、BAND Aはそれを信じて突っ走っている。というか、もうそれしか信じるもんがないとでもいうような、ドライでひねくれで突き抜けた感覚が彼らを走らせている。だから、どんなことを歌っていても、そこにどんなにシリアスで切羽詰まったメッセージがあったとしても、そのロックは最終的に乾いたユーモアとロックの純粋な高揚感に転化される。「help me」と連呼されるこの曲もそう。


『○か×か』というタイトルは、確かに切迫している。これが勝負だ、とアルバム全体から伝わってくる。でもそれがどうした、という気分にもなる。出てきた答えがマルだろうとバツだろうと、それを歪んだギターで塗りつぶしていくのだという部分で、このアルバムはしっかり腹が据わっている。

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