やっぱりBABYMETALはとんでもない「発明」だった。
と、恐るべき密度の感激と情熱が渦巻くZepp DiverCityで改めて思った。
いわゆる「ロックバンド」とは明らかに異なるフォーマットながら、ロックバンドでは手の届かない領域に勢いよく飛び出していく鮮烈なエネルギー。ここまで世界中の強面ラウドファンに愛されることを当初からメンバー/スタッフ含め想定していたかどうかは不明だけど、2010年代を振り返った時に、BABYMETALがロック/ポップ屈指の「発明」として回想されることだけは間違いないだろう。もちろん、今のBABYMETALの表現形態を「発明」にしているのは、SU-METAL/YUIMETAL/MOAMETALの鮮烈なパフォーマンスであることは言うまでもない。
本格的な全国ツアーとしては初、しかも武道館/幕張イベントホール/さいたまスーパーアリーナ/幕張メッセと次々に大舞台を踏みワールドツアーまで成功させてしまったBABYMETALの、文字通り満を持してのライヴハウスツアーということで、「濃い」ライヴになることは観る前からわかっていた。それでも、格段に進化を遂げたの3人の躍動感に、ギミックも演出もほぼ皆無の「生身」の状態で、しかも至近距離と言っていいスケール感で触れるという体験は、とんでもない眩しさに満ちたものだった。
ライヴの詳細はZepp DiverCityの2日目の終演後UPめがけてレポートするのでお楽しみに。(高橋智樹)