約5000人収容の東京国際フォーラム・ホールAをソールドアウトさせ、ヴォーカル・川谷絵音の誕生日を祝った今回のindigo la Endのワンマン公演。この広さですら狭いと思わせるようなスケールで描かれたアクトに、最初から最後まで感極まりっぱなしだった。
そしてメンバーの粋な計らいで上映されたスペシャルムービーにて、SEKAI NO OWARIのNakajin、キュウソネコカミのヤマサキ セイヤ、Perfumeのあ~ちゃんに俳優・ウエンツ瑛士が川谷へお祝いのコメントをし、さらにはゲスの極み乙女。の課長、WEAVERの杉本雄治が生登場!
超豪華、さすが誕生日!と思いきや、「誕生日を祝われるのが嫌いだったが、最近は大人になったから嬉しいと思えるようになった」と自身の成長を話しながらも、その反応は至ってクールな川谷。
…が。本編ラスト、川谷が憎まれ口を叩きながらもメンバーひとりひとりへの感謝をたどたどしく語る姿を見て、ああもう!なんて不器用な人なんだ!と頬が緩んでしまった。そしてそんな彼の性格を理解していると言わんばかりの、長田、後鳥、佐藤の醸す安定感たるや。良い関係性だなぁと心が温まった。
同時に、川谷ほどの音楽の才を与えられた人がひとりで音楽活動をせず、バンドという方法を選んでくれて良かったと思えた。別れや失恋を美しく歌うバンドだが、複数回のメンバーチェンジを経ての人との出会いが、現在のindigo la Endというバンドを支えているのだと強く感じた夜だった。
とにもかくにも。お誕生日、そしてソールドアウトのホール公演、本当におめでとうございます!(峯岸利恵)