イベイー、強烈な言霊を届けた初来日公演!

イベイー、強烈な言霊を届けた初来日公演!

ビルボードライブとHostess Clubの合同企画で、フレンチ・キューバンの双子姉妹=イベイーを観た。そのまま外に出てバスキングできるぐらいの、鍵盤(ピアノ)とパーカッション、気持ち程度のサンプラー、あとはハーモニー・ヴォーカルだけを用いた2人きりのパフォーマンス。なのだが、めちゃめちゃ豊かで洗練されたポップ・ミュージックになっている。ボディ・パーカッションを駆使した、スタイリッシュなアフロ・キューバンのグルーヴが凄い。

とりわけ、美しくソウルフルな歌声の掛け合いは、ヨルバ語のフレーズ(歌詞の大半は英語だけど)も相まって、ときに崇高で畏れを抱かせるような言霊を宿している。まさにウォッシュ・マイ・ソウルの体験。しばしば、意味を持つ言葉は音楽の純粋な響きを阻害する、といった議論が起こるけれど、あらゆる言語はそれ自体が特別なメロディであり、グルーヴでありトーンなのだ。要は使い方次第である。

アルバム後の新曲“I'm on My Way”では「これが2ndステージなんだから、ラストチャンスなのよ!」とガンガン煽り立ててオーディエンスに歌わせるし、坂本教授の“美貌の青空”をサンプリングしたジェイ・エレクトロニカの“Exhibit Diaz”カヴァーは絶品だった。ボン・イヴェールから立て続けに質の高い初来日公演を観ることができて、至福である。(小池宏和)

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