7thフルアルバム『COME TOGETHER, SING WITH US』を引っ提げたTOTALFATのワンマンツアー最終日＠新木場スタジオコースト。

「俺たちの15周年の集大成です！」とShunが叫んでいた通り、ゲスト満載、スペシャルメドレーやアコースティックセットも盛り込んだ大盤振る舞いな内容。機材トラブルで30分スタートが押したことも逆に奏功し（？）、序盤からバンドとオーディエンスが渾然一体となって頂点突破の熱狂を生み出していた。

中でも、序盤に立て続けに披露された最新アルバムの楽曲群は圧巻。昨夏のリリース以降、フェスや対バンツアー、台湾ライヴなどで鍛え上げてきた鉄壁のグルーヴはもとより、パンクもヒップホップも民族音楽的なムードも雑食的に取り入れて、至高のパーティー空間を築き上げていく曲の力がハンパなかった。持ち前の凛々しいバンドサウンドはそのままに、野性的ともいえるほど快感の只中にまっすぐ飛び込んでいく力を手にしたTOTALFATは、今、最高の時を迎えていると言っても過言ではない。

4月2・3日のPUNKSPRINGでは初のヘッドライナーを務める彼ら。それを記念して作られた、初披露の新曲もすばらしかった。アリーナクラスの会場で響きわたるに相応しい、壮大で温かみのあるアンセム。4月5日には15周年イヤーを締め括るスペシャルライヴ「TOTALFAT 15周年おつかれっしたファイナルパーティ」を下北沢GARDENで開催することも発表した本ツアーの詳細は、後日アップのレポートで書きます。（齋藤美穂）