布袋寅泰『GUITARHYTHM』再現ライヴ@代々木第一体育館。圧巻!
2016.04.07 23:15
BOØWY解散後、1988年にアルバム『GUITARHYTHM』で布袋寅泰は鮮烈なソロデビューを飾った。これまでの日本のギターロックという概念を大きく変えたこの作品は、これまでも、そしてこれからも音楽史上に残るエポックメイキングな作品として語り継がれていくはずだ。そして今年、アーティスト活動をスタートさせて35周年を迎えた布袋は、昨年から様々なアプローチで、意識的にミュージシャンとしてのスタートラインを見つめ直すような動きを始めている。海外公演を含むライヴハウスツアー、そして今夜の「TOMOYASU HOTEI 35th ANNIVERSARY『8BEATのシルエット』2016 BEAT2 GUITARHYTHM伝説'88~ ソロデビュー再現GIGS」。
1988年10月、代々木第一体育館で行われた1st GIGを、28年ぶりに同じ場所で再現しようという試み。しかし、布袋寅泰が、そのまま28年前のセットリストを踏襲するだけの「再現」で満足するわけがない。今夜のGIGは、布袋本人がライヴで語っていたように、「再現というより、『GUITARHYTHM』の完全版、コンプリート版」であった。圧倒的な演奏力で導き出されるサウンドプロダクション、その分厚い音の塊の中から、一閃の光のように突き刺さる、一聴して彼の音だとわかるギター。すべてがスペシャルな夜だった。円熟味を増していながら、35年のキャリアを積み上げた今も音楽への初期衝動を失っていない。それって奇跡的なことだ。それはどれだけ年齢を重ねても常にチャレンジを諦めない布袋の意志の強さのなせる業。2016年の『GUITARHYTHM』、ただただ圧倒されました。詳細なライヴレポートはまた後日アップします。(杉浦美恵)